園芸侍の「なんでも植物栽培記」

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カテゴリ: お出かけ
昨日の日記 に続いて台湾旅行2日目。この日はこの旅行の主目的であった台湾国際蘭展2017に行き、次の目的地である烏山頭(うさんとう)ダムへ向かった。この烏山頭ダムは日本統治時代の1920~30年にかけて建設されたもので、ぜひとも見たいと思っていた。特に見てみたかったのが、このダムの建設の指揮を執った日本人の八田與一氏の銅像であった。このダムの建設によって、地元の嘉南平野の農業が飛躍的にに発展し、今でも八田氏の功績が称えられているという。
 蘭展の会場から台鐡の後壁駅までシャトルバスで戻り、後壁から台鐡で隆田(Long Tian)駅へ向かった。烏山頭ダムへは、隆田駅などから路線バスで行けるらしいのだが、私はこの日は日没までに高雄に着きたかったので、タクシーで行くことにした。駅前のタクシー乗り場へ行き、ご年配の運転手に、あらかじめ印刷してあったGoogleの地図を見せて「烏山頭水庫風景區」を指差して行先を伝えたところ、すぐに私が日本人だと分かったようで、日本語で印刷された案内を見せてくれた。それによると、800元で烏山頭ダムの観光案内をしてくれるという。いわゆる「チャーター」というやつだ。運転手さんは日本語も英語も全く話せないようだったが、とても人の良さそうなおじさまといった感じの方であった。というわけで、チャーターを利用することにした。烏山頭水庫風景區に着いたら、入り口のゲートで200元の入場料を払う。
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 ゲートをくぐったら、運転手さんはまず最初に八田與一記念館で車を止めてくれた。上の画像はダムの放水口なのだが、その画像の左上に見える茶色い建物が記念館である。運転手さんは博物館の係員に、私に日本語のビデオを上映するように頼んでくれて、まずはそのビデオを観賞。ビデオでは八田與一氏とダムの歴史について解説されていて、もうそれを観ただけでも台湾人の八田氏に対する思いがひしひしと伝わってきて、胸が熱くなる思いがした。
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 中正公園付近から見た光景。この画像では分からないが、烏山頭ダムを真上から見ると、珊瑚のように入り組んだ地形が特徴で、「珊瑚湖」とも呼ばれているという。Google Mapの航空写真で、その独特な地形が確認できる。しかもこのダム、世界的にも珍しい工法で建設され、世界遺産登録する動きがあるそうな。これは日本側からもぜひとも応援すべきではなかろうか。存在しないはずの南京大虐殺や従軍慰安婦を世界記憶遺産登録しようとするどこかの国々とはえらい違いだ。
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 そして、一番見てみたかったのが、八田與一氏の銅像。この銅像は日本製で、ダムが完成した後の1931年に設置されたのだが、第二次世界大戦の物資が乏しい時代に、金属材料として撤去されてしまったらしい。それが隆田駅の倉庫で発見され、長らく地元の人たちの手によって隠され、中国政府に没収されそうになった時にも守られ続け、1981年に再び元の場所に設置されたとのこと。この話を知って、ぜひともこの銅像を見たいと思っていた。某国は、日本から仏像を盗んだだけれはなく、裁判所までがそれを正当行為だと判決を下したというのに、この違いは一体何なのだろう? 
 この銅像には花束を手向ける人が後を絶たないそうで、私が見た時にも花束が添えられていて、いかに八田氏が台湾で慕われているかが良く分かった。銅像の後ろの墓標には、「八田與一・外代樹之墓」とある。外代樹(とよき)とは、八田與一氏の奥様のこと。八田與一氏は1943年に戦死、その後を追うように1945年に外代樹夫人がダムの放水口に身を投じたという、非常に悲しい出来事がある。そのお二人が台湾の方々の配慮によって同じ場所に眠っているわけだ。 
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 さらに、この公園内には、八田邸を始めとして、当時の住居が復元されている。それも、日本の建築家の協力のもとに忠実に復元され、屋内は当時の家具を日本から取り寄せてまで再現したという。さらに、この家屋が復元されている場所のそばの道路は「八田路」と名付けられている。台湾人は、日本人の想像以上に親日的だと聞いたことがあるが、これほどまでとは・・・。ここに来るまでも、台湾人の親日度を何となくは感じてはいたが、ここに来て完全に打ちのめされたような思いだ。日本人は、台湾人がこれほどまでにも八田氏の功績を称えていることは、永遠に忘れてはならないと思う。もちろん、某国に仏像を盗まれたことも永遠に忘れてはならない(笑)。
 というわけで、台湾人の日本への思いを知って、非常に胸を熱くしたひと時であった。日本人が台湾へ行くならまさに必見の場所ある。ちなみに、昔台湾に住んでいたという同僚の話では、800元というタクシー料金(正確にはチャーター代)は、ちょっと高いらしい(笑)。しかし、実際にダムに行ってみると、公園の敷地が想像以上に広くて、暑い中を荷物を持って移動するのは大変そうだし、この日は時間が限られていたので私には好都合であった。今度行った時にはもっとじっくりと見学してみたい。





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最終更新日  2017.03.20 23:28:19
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