英国民謡好きの戯言

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2005/10/08

レビュー＃296　CHIEFTAINS 《CHIEFTAINS 2》69年英国

(2)

カテゴリ： 50＆60年代男性グループ

Banish Misfortune (Ireland)/ Gillan’s Apples
Planxty George Brabazon
Bean An Fhir Rua
Pis Fhliuch (O’Farrells Welcome To Limerick)
An Paistin Fionn/Mrs Crotty’s/The Mountain Top
The Foxhunt
An Mhaighdean Mhara/Tie The Bonnet/O’Rouke’s
Callaghan’s/Byrne’s
Pigtown/Tie The Ribbons/The Bag Of Potatoes
The Humours Of Whiskey (Ireland)/ Hardiman The Fiddler
Donall Og
Brian Boru’s March
Sweeney’s/Denis Murphy’s/The Scartaglen Polka

Michael Tubridy: flute, concertina, tin whistle
Sean Potts: tin whistle
Paddy Moloney: uilleann pipes, tin whistle
Martin Fay: fiddle
Sean Keane: fiddle
Peadar Mercier: bodhran, bones

　国民的云々ってことなら チーフタンズ もお約束。
　前回のクランシー・ブラザーズやトミー・メイケムよりは確実に知名度は上、ノーマルな一般人でも２パーセントは知ってる人がいるかもしれないです。
　でもその筋では超大物だけど広範囲で見れば何が何でも聴いとけってやつじゃないしなあ、と半端な位置に置いている皆さんも少なくなさそうな気がするんだよね。
　やってる音楽もなんとな～く想像が付くものだから余計に。

　そんな私も初チーフタンズは2001年３月に買った「ザ・ロング・ブラック・ヴェイル」というとっかかりの遅さですよ。しかも490円。

　ワンコイン価格なら躊躇なく行けるけど、1000円オーバーとなるとちょっと考えてしまう…私の中じゃチーフタンズってそんな位置付けなんですね。

　…と偉そうにほざいてますが、買って帰って再生ボタンを押すと「やっぱいいよなあチーフタンズは」っておとぎの国へトリップしてしまうのです。
　数回繰り返して聴いたあとラックにしまい、しばらく後にお店で持ってないやつ発見→うーんどうしよっかなあ…今回は見送るかなor余裕あるし買っとくか、と好きなのかどうでもいい存在なのか自分でもわからなくなります。

　メンバーの年齢を考えると69年の時点で２作目って意外な気もするけど、結成はいつだろ？
　ほうほう、63年かあ。
　メンバーの年齢を考えると苦労人タイプなのかチーフタンズって？
　1930年代生まれがほとんどで、 ペダー・マーシア （読み方適当）なんて1914年生まれだもんねぇ。

　１作目からいるのは マイケル・タブリディ 、 ショーン・ポッツ 、 パディ・モロニー マーティン・フェイ の４人。
ショーン・キーン とマーシアの２人はデイヴィッド・ファロン＆ショーン・オリアダと入れ替わりでの登場です。

このアルバムの肝はイーリアンパイプでもティンホイッスルでもフィドルでもなく、パーカッションだと思ってしまったほどですよ。
　前面に出てコトンコトン叩きまくってるんじゃないけどね、こりゃあ的確なボトムだなあって。
　つつましいバウロンと飄々としたボーンズがカレーに入れるひとかけらのチョコレートのようです。

　初期のチーフタンズからは、全員で勢いつけて合奏という雰囲気はあまり感じ取れません。
　個々人の持ち味を堪能しつつアンサンブルもそろりそろりとやっている、というような基本設定が成されていたんじゃないのかなあ、と思えます。
　メンバーは何人か入れ替わっているし時代もあるから単純な比較は難しいけど、90年代以降の作品に比べると田舎っぺオーラが出まくってるような気がするんです。
　オールインストでパンピーが思ういわゆる「ケルト音楽」ではあるんじゃないかな。
　でも素朴であることに変わりはないね。

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