英語の先生のいいたいこと!

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February 7, 2005
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百マス計算、いろいろなご意見があるようです。


と前置きはこれくらいにして…

百マス計算に限らず、どんなに頑張っても出来る子に追いつかない、と言う事はいつでもありえます。集中力、読解力、理解力、応用力、計算力…。出来ない子のことを考えた授業をしてしまえば当然その力がある子は授業に興味を失います。では、学習がスムーズな子にあわせれば、今度はマイペース、スローペースな子がついて来れません。これは最大で40人というクラス単位での授業の中で大変難しい課題です。

算数、国語などで学習がスムーズな子にそうでない子が追いつく、と言うのはなかなか難しく、小学校で同じ勉強量をやり、家で補習等をして追いつく子もいればそうでない子もいる…これはいつでもどこでもあることです。

百マス計算以外だって、普通のテストや発表、提出物などを見ても、その差はいつでも目に見える形で現れます。ですから、百マス計算だけを取り上げ、これは出来る子と出来ない子の差がつくからダメだ、と言うのはとてもおかしな話です。百マス計算をしなくてもすでにその差ははっきりとしていて、それに対して子どもががっかり…ということではなく、自分の力の認識として捕らえるからです。(これは私の意見です。)

これは、普通のテストをしたら、出来ない子がそれに対して何かを感じるから良くない…といっているのと同じだと思います。

そう思うかもしれないけれど、でもやっぱり計算力をつけるには百マス計算でなくても、ドリルなどの反復練習をしなければなりません。答え合わせをすればやっぱり出来る子は出来るとわかるし、出来ない子は、あ、また間違えた、となるわけです。

それで、これも出来ない子がまた何か感じるから…といって反復練習を止めたらどうなるか…クラス、学年、学校全体の学力がどうなるかはもうお分かりだと思います。私はそういうことだと思います。(ドリルはいいのに百マス計算はダメって変ですよね)



勉強ですから、差がない、なんてことは絶対にあり得ません。
音楽だって、図工だって、表現方法、視点が違えば同じテーマなのにいろいろな作品が出来上がります。
基礎教科だって子どもの一人一人の個性があるようにその力もいろいろです。差がついてしまうのは当然ですが、同じことをやればどうやっても出来る子はさらに伸びるし、出来ない子は出来るようになって力をつけていきます。この差があるから百ますは…というのは、何にも出来ない、と言っている事と同じだと思います。

百マス計算やドリルなどの良いところはやっぱり反復練習で繰り返す事でしっかりとその力が身につくことです。今の子どもたちは計算練習が足りないと思います。わかったつもりになっていても、単元が変わって、別の勉強になり(例えば算数なら割り算が終わったら図形…長さ…また計算に戻る…など)、そこで計算力が必要になったり、また勉強が進み計算の新しい単元になったりすると、やり方を忘れてしまいます。何とか思い出してもうろ覚えだったりするので、新しい計算単元でつまづきます。とく時間も遅くなります。どんな問題を解くにも計算が必要な算数なのに、その計算力がついていっていないお子さんたちの方がずっとかわいそうです。差が云々、と言うのではなく、子どもたちに本当に必要な力をつけるという意味で、勉強やカリキュラムを組む必要があります。差が出るから可哀想…なんていっていると、そればっかりに目がいって、子どもが必要な計算力などの学力がつきません。差が出ても、やらせなければならない事の方が多いのです。

百マス計算は上位のほうのお子さんのタイムにどうしても目がいきますが、私が知っているお子さんははじめ20分以上かかっていたのが最終的には3分、4分台になりました。1分台のお子さんにはかないませんが、始めの頃は15分以上の差があったのですから子どもの力は確実にあがった、と言う事になります。担任の先生はそこを上手く誉め、その子なりの頑張った成果と言うのをしっかりと見ています。担任の先生との信頼関係があればこそ出来ることですが、そのお子さんは自分は1番でなくても、自分の可能性を感じる事が出来て大変喜んでいましたし、計算に自身がついてきたのか算数や国語など、全体的な学習意欲も向上しています。それにやっぱり、集中力がつきました。

このクラスの計算力も全体で底上げするように上がっていきました。(私の知っている小学校では毎日ではありませんが、ある時期この百マス計算を繰り返しやっていました。その時期をたまたま見る事が出来たので、そのときのことを書いています。)

この学校は特殊な学校ではなく普通の公立小学校です。

もう一つ、個別で教える場合(家庭教師など)は当然、そのお子さんにあった勉強法にしますので百マス計算などを無理にやる必要はないと思います。以前学習障害を持っているお子さんを個人的に教えていたことがありますが、当然算数はめちゃくちゃ…計算も厳しかったんですが、集中力もありませんでした。先週やった事を今週になったら半分も覚えていません。それをずっと繰り返しです。それでも少しずつ力をつけていきましたが、計算はやっぱり繰り返ししてもらいました。そして、このお子さんもですがかかる時間が少しずつ、本当にスロウペースですが、時間が短くなり、問題も少しずつ自分で解けるようになりました。それに、やっぱり(このときもたまたま百マスをやったんですね…これ、10年以上前の話です)、百マスをこのお子さんなりにタイムを上げていったと同時に計算力と集中力がつきました。

以前は授業時間内に終わらず保護者の方からの困っている…といってお引き受けしたのですが、何とか授業内で(それでもクラスの一番最後グループですが)計算が出来るようになり、このお子さんも自分が他のお子さんと同じように出来た、と大変喜んでいました。また、同様に親御さんもとても嬉しそうでした。

凄い長くなりましたが、差と言うものに目を向けるよりも、子どもにとって本当に必要な力を見極めることが重要であり、担任の先生がしっかりしてさえいれば、差云々の問題はそれほど重要ではないと思います。





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Last updated  March 2, 2005 03:38:37 PM
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