2004/12/28
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テーマ: 社交ダンス(8751)
2002年の2月に、大応援団を迎えて出場したチャンピオン戦が終わると、ダンスは週に2回のボチボチ練習モードに切り替えました。3月に、合気道の昇段試験があったからです。

1級取得から約3カ月、私は、相変わらず、暗くなると、職場の顧問の庭をお借りして、剣と杖の練習を続けていました。

「もっと、たくさんやれば?」

と、いっていただきますが、漠然と何度もやるより、真剣に1回やったほうが練習になるのです。外は、真冬。雪こそありませんが、透明感のある冬の星座がまたたき、吐く息は真っ白に凍って、そんなに長くやってられない、というのが実は本音です。

初段の審査は、心身統一合気道の本部、栃木県で年3回行われます。泊まり込みの2日間かけて、日本全国の道場から集まった同士が、互いに技を競います。

同じ道場から、2段を受けるイラン人のマミさん(本名モハメッド)と、初段を受ける私、そして、指導員の先生の3人が本部に向かいました。

本部は、大きな道場と、講義室、男子寮、女子寮、それに食堂も完備された複合施設になっています。ついた途端、いきなり、物凄く大粒のヒョウが降りだしました。庭に白い玉がコロコロ転がって、みんなびっくりして窓にかけより、外にいた人たちはあわてて駆け込んできました。

何か起こりそうな予感です。

初日は、統一道の体操のテストがありました。

統一というのは、バランスコントロールのことで、要するに、動いているときも、ちょっとぐらい押されてフラフラするな、ということです。

これを極めたら、ダンスの競技会でちょっとくらいぶつかられても、びくともしない最強のカップルになるかもしれません。

このあと、講義がありました。心身統一合気道創始者の藤平先生です。御年80歳を超えてなお、後に続く者たちの育成に力を注いでおられます。

「武道は勝つためのものではない。勝つというのは、相対的なもので、絶対的なものではない。」
「強いから正しく出来るのではなく、その通りにやれば全ての人が出来ることを、正しいことという。」
「目標は、天地(宇宙)と一体となること。天地の理を実行すること。」

なんのこと?

合気道をやると、なんとなく分かってきます。気は宇宙に満ちているエネルギーです。その気に合するの道が、合気道です。

この時は、全部で60~70人位の受験者がいたと思います。大学の合気道部の方が多いなか、九州や大阪、海外からの受験生もいて、女性も2割くらいいたでしょうか。食堂で夕食を済ませると、夜の稽古がはじまります。

広い道場を4つに分け、審査をして下さる先生がそれぞれの場所について、稽古を見て下さいます。私が技を掛けるとき、受けを取ってくれるのはマミさんでした。彼は、身長175センチくらいなのですが、手足が長いので、もっとずっと大きく見えます。とても陽気で真面目な青年で、流暢な茨城弁を話します。素晴らしい身体能力を持っているので、まるで私がスーパーウーマンのように、かっこよく投げられてくれるのです。

稽古は夜11時近くまであって、それからお風呂に入って女子寮に引上げたときはもう真夜中を回っていました。明日の試験は7時に道場集合。5時には起きなければいけません。



「昇段審査は厳しくて、3割は落とされるらしい」

そんな噂を耳にして、ちょっと不安な夜でした。

合気道用木刀

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Last updated  2004/12/28 11:47:55 AM
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