2006/11/04
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テーマ: 社交ダンス(9425)
カテゴリ: アートのはなし
グランプリの日本代表選考会で優勝していたら来年行けた世界選手権、開催予定地はベルギーでした。

もし行くことが出来たら、首都ブリュッセルにあるベルギー王立美術館には是非立ち寄ってみたいと思っていました。

結果的には獲らぬ狸のなんとかだったんですが、なんとその美術館の方から日本にやってきてくれたではありませんか。

というわけで、さっそく出かけてまいりました。

ベルギー2

一番の見所はこのチケットにもなっているブリューゲル(父)の『イカロスの墜落』。一体どこに墜落したイカロスが描かれているのかよーく探してみてください。

ブリューゲルは16世紀、ベルギーを代表する画家ですが、(父)なんてかいてあるところからも分かるとおり、息子も弟も親戚も有名な画家という一族なんです。

ベルギー1

駅のポスターにもなっていたこちらの絵は、ヤーコブ・ヨルダーンスの『飲む王様』という絵です。

一種の王様ゲームみたいなもので、クリスマスに切り分けたパイから豆が出てきた人が王様ということになって、家来をきめたり、王様が飲むときは全員で『王様が飲むぞー。』って言わなくちゃいけないんだそうです。

もう一つの見所はこちら。

ベルギー7



会場にはこの絵が2枚並べて飾ってありました。

一枚はルーベンスのオリジナル、もう一枚はドラクロワの模写です。

見分けがつかないほどそっくりなんです。

ダンスでも、真似が上手い人は上手い人ですよね。

ルーベンスと言えば、『フランダースの犬』に出てくる教会の絵を思い出しますが、そういえばミュージアムショップに『パトラッシュ』の縫いぐるみ売ってたなあ。

近代絵画ではマグリットの『光の帝国』がありました。

ベルギー8

先日『迷宮美術館』というTV番組でも紹介されていましたが、昼と夜が同居する実に不思議な絵です。

次にそれほどメジャーどころではないけれど、私が個人的に気に入った絵をご紹介します。

まずはこちら。ヤーコプ・ファン・スワーネンブルフの『地獄のアイネイアス』。

ベルギー5

ヘビメタバンドのジャケットの絵になりそうな禍禍しい構図なんですが、叙事詩をもとに描かれています。右で大きく口をあけた魚に、死んだ人は降りたって、そこから左側に描かれている渡し守カロンの船で黄泉の国に渡ります。

実はこの画家、かの有名なレンブラントの先生なんです。へ~、ですよね。



ベルギー4

この絵が展示されていた近辺には何枚も似たような肖像画が飾られていました。

普通の肖像画みたいなんですが、なぜかこの絵には『よう!』って呼びかけられたような気がしたんです。

そういえばどこかで見たような...。でも今から400年くらい前の数学者ですから、知り合いなはずはないんです。

やっと思いつきました。うちのバンドでベース弾いてるBちゃんに似てるんでした。

次はこれです。アンリ・ド・ブラーケレールの『トランプ遊び』



ベルギー6

そして最後はこれ。イポリート・ブーランジェの『秋の朝、アンセレム』。この美術展で一番気に入った絵を一つもらえるなら、お値段とか知名度とか抜きに、私はこの絵を選びます。

ベルギー3

なんとも心が洗われるような清清しい絵です。

西洋美術館はいつも五時半で終わりなはずなのに、閉館の雰囲気がないので今回は常設展を見た後再入場してもう一度じっくりこの絵を鑑賞しました。

聞いてみたら、金曜日は8時まで開館しているそうです。そういえば、昨日は祝日の金曜日だったんですね。

とっても得した気分になりました。

この展覧会は、東京の後、長崎と大阪を回るそうですので、ご興味がある方、是非ご覧になってみてください。東京は12月10日までです。






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Last updated  2006/11/04 11:31:28 AM
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