2011/09/10
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テーマ: 社交ダンス(8732)
カテゴリ: アートのはなし
ロッテルダム駅から冷たい雨が降りしきる中ほとんどまっすぐ歩いて15分ほどでしょうか。

2011年7月24日 、ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館(Boymans van beuningen Museum)に行ってきました。

入り口は重厚な感じで、入った途端、黒っぽいブレザーで決めた巨人族のガードマンさんたちに出迎えられます。

常設展の他にゴッホの企画展をやっていたようで、入り口から階段登って正面にゴッホが並んでいました。

中はとっても近代的で、天気が悪かったのでぱっとしませんでしたがカフェテリアから望む庭は明るくきれいでした。

実は小腹が空いていて、ここのカフェテリアでお茶でもと思ったんですが、行ったのが遅かったのかいきなり『もう閉店です』と言われてしまいました。

こちらが入場券。(表と裏)
ロッテルダム美術館

この美術館は、1841年にボイマンスさんが、1958年にベーニンゲンさんがそれぞれ自身のコレクションを寄付してボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館という名前になったそうです。

年代的にも作品的にも幅広いコレクションを展示していて、上のチケットの絵は15世紀後半に活躍した初期フランドル画家ヘールトヘン・トット・シント・ヤンス (Geertgen tot Sint Jans)による『ロザリオの聖母』です。



コレクターの方,よほどお金持ちだったんでしょうね。

新しいところではモネやゴーギャン、ゴッホ、ムンク、マグリット、ダリ、ピカソ、さらに現代に至るまで、絵画のみならず家具やガラス作品,陶器、彫刻、床から覗いてる人のオブジェまでありました。

私たちが目指していたのはピーテル・ブリューゲル(父)の『バベルの塔』だったんですが、近所のジグゾーパズル店で見たのとはちょっと違い、もっと生々しい印象を受けました。



このブリューゲルという家系は画家ばっかりで、しかもみんな有名なのでそれぞれ通称が付いているんです。

最も有名なのがこの絵を描いたピーテル・ブリューゲル(父)で、農民たちの風俗画をよく描いたので『農民画家のブリューゲル』と呼ばれています。『バベルの塔』の他に、美術の教科書に載っている『雪中の狩人』や『農家の婚礼』、 ベルギー王立美術館展 でご紹介した『イカロスの墜落』などが代表作です。

長男も同じ名前で画家なので、ピーテル・ブリューゲル(子)と区別されていて、風景画や宗教画が主です。晩年になってオドロオドロしい絵ばっかり描いていたせいで『地獄のブリューゲル』なんていうニックネームになってしまいました。ベルギー王立美術館展で『婚礼の踊り』を見ましたが、これは農民たちが楽しそうに踊る絵でお父さんの作風とそっくりでした。

お父さんのブリューゲルだって結構恐い絵を描いていて、私が大好きだったブラック・サバスというヘビメタバンドのレコードジャケットに 『死の勝利』 という絵が使われていたんです。

もう随分前に処分してしまいましたが、レコードジャケットの表に左半分が、裏返すと右側の方が出て来て、特に右上端の首切り骸骨が非常に印象に残っています。



一方弟のヤン・ブリューゲルはお花や風景を描き、『花のブリューゲル』と呼ばれています。ルーベンスと仲良しで、共同制作した『楽園のアダムとイブ』を マウリッツハイス美術館

このほかに面白かったのはルネ・マグリットですね。

鏡に映ってるけど後ろ姿とか。




今では5本指のスニーカーとかありますけど、彼の時代にはなかったでしょうね。地下足袋とは違うみたいだし。

マグリット


古い時代の絵画もいいけど、こんな茶目っ気のある絵もいいですね。

こちらのサイト でご覧になれます。





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Last updated  2018/03/17 08:50:16 PM
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