2013/02/26
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テーマ: 社交ダンス(9412)
カテゴリ: TVのはなし
『日本一カッコいい男』というと、皆さん誰を思い浮かべるでしょうか。

見た目のかっこよさでは芸能人でも競技仲間のダンサーでもたくさんいらっしゃるでしょうが、見た目だけじゃなくてやってることも、思想も、生き方そのものがカッコいい人っているもんなんですね。

今日ご紹介する白洲次郎もその一人だと思います。

何年か前にドラマで見たんですが、放送が切れ切れなのでどんな話しだったのか断片的にしか覚えていなくて、NHKオンデマンドでもう一度見直すことにしました。

これも 坂の上の雲 負けて勝つ と同じ流れで、昭和史の鍵を握る重要人物のお話。





大金持ちのボンだった次郎は10代から外車を乗り回し、先生には反抗的でいつも喧嘩ばかりしていました。

父親も相当したたかな商売人だったようですが、その父親に半ば家を追い出されるような形でイギリス留学します。



多分お金持ってるだけじゃ入れないでしょうから、それなりに頭も良かったに違いありません。





イギリスから帰国後、戦前は近衞文麿首相のブレーンとして働きますが、若い頃から欧米列強の進んだ文化を肌で感じていた次郎は、太平洋戦争が始まるや否や田舎に家族共々疎開して自給自足の生活を始めるんですね。

伯爵令嬢の奥さんと3人の子供を守るための最善の策。

後から考えると先見の明があると言えますけど、当時どれだけの人が戦争の行方をその段階で知り得たでしょう。

白洲次郎の最も活躍したのは戦後、吉田茂首相の側近となってGHQとの橋渡しを務めた辺りだと思います。



マッカーサーをも怒鳴りつけ、『従順ならざる唯一の日本人』と言われた白洲次郎。


Although we were defeated in war, we didn't become slaves.
われわれは戦争に負けたが、奴隷になったのではない!



生まれながらに大金持ちな上に、貴族が多く学ぶケンブリッジ大学に9年もいて染み付いたエリート意識から、卑屈や従順と言った文字が彼の辞書にはなかったに違いありません。

奥さんへのプロポーズもたまらないキザっぽさなんです。

You are the fountain of my inspiration and the climax of my ideals.
君はボクのインスピレーションの泉であり、理想の頂点だ


自分に自信がないと出来ないでしょうね。

普通、英語じゃないでしょ、日本人同士なんだから。

(日本語だと返って気恥ずかしいかも)






ほんと映画俳優さんみたい。

日本で最初にジーンズを履いた男らしいですよ。

奥さんの正子さんも面白い人で、『白洲次郎のチワワ』みたいな言い方されるのは伯爵令嬢だった彼女の自尊心が許さず、能や古美術に傾倒し多くの随筆を残しました。




サンフランシスコ講和条約に至る数々の極秘文書を亡くなる前に全部燃やしてしまったように描かれていましたが、これらが残っていたら昭和史を知る上で多くの真実に触れることが出来たかもしれませんね。





戦後の日本で貿易庁初代長官となり、現在の経済産業省を設立したのもこの方です。東北電力の会長もやってました。



ドラマで紹介された以外にもたくさんの逸話が残る昭和のミスター・ダンディ。

お知り合いになれたら面白かっただろうな。

公式サイトはこちらです。

NHKドラマスペシャル 白洲次郎









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Last updated  2013/02/27 08:50:57 AM
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