2014/12/24
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テーマ: 社交ダンス(8732)
カテゴリ: 音楽のはなし
クリスマスイブ、他にすることも無く2ヶ月ほど前に録画しておいたオペラを見ました。


ドレスデン に行く前に一度見始めたんですが、あまりにも演出が奇抜で大将が『気持ち悪い』というので2幕目の歌合戦の辺りで見るのをやめてしまっていたものです。

2014年8月12日のバイロイト音楽祭における歌劇『タンホイザー』。

セバスチャン・バウムガルテン(Sebastian Baumgarten)の演出で、2011年からこの舞台をやってるそうです。





バイロイトはワーグナーのメッカですから、いつもチャレンジ精神に溢れた演出でワーグナー好きの観客をおどろかせてくれるんですけど、これはかなり賛否両論だろうなと思える解釈でした。


ヴァルトブルグ城が工場なんですよね。

ヘルマンは工場長?

アンドロイドでも製造してるのか、バイオガス燃料なのか、なにせ近代生物化学工場です。





ヴィーナスはタンホイザーの子を身ごもってるし、エリザベートはバイオガス製造タンクに身を投げて死ぬしビックリの連続。



ヴォルフラムの見せ場である『夕星(ゆうづつ)の歌』では、ヴィーナスがやけに絡んできます。

でもこのとき初めて気付いたんですが夕星とは宵の明星、つまりヴィーナスだったんですね。同名の美魔女ヴィーナスに歌いかける演出もアリかと思いました。





舞台両袖にきちんとした服装の人たちが10人くらいずつ座っていて、演技に参加する風でもないのでどうやら特別観覧席のようです。

幕間に行われた意味不明のミサ、オリジナルのオペラとは関係ない内容だし合唱もわざとヘタクソに歌ってるし、会場からブーイングの嵐でした。





でも最後の救済シーンは感動的でしたね。

エリザベートの自己犠牲によって魂の救済を得たのはタンホイザーだけでなく、本来呪われた出生のはずのヴィーナスの子供も祝福されて光に包まれていました。

合唱がこれ以上ないくらい快適で美しく聞き惚れましたね。





<出 演>
ヘルマン(チューリンゲンの領主): ヨン・グァンチョル
タンホイザー: トルステン・ケール
ヴォルフラム(歌手である騎士): マルクス・アイヒェ

ヴィーナス: ミシェル・ブリート
牧童: カーチャ・ステューバー

<合 唱>バイロイト祝祭合唱団
<指 揮>アクセル・コーバー

収録:2014年8月12日 バイロイト祝祭大劇場(ドイツ)







まだそんなに昔じゃないけど懐かしかったですね。

『ゼンパーオパーだ!!!』

思いもかけず素敵なクリスマスプレゼントをもらった気になりました。





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Last updated  2014/12/25 11:43:13 PM
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