2019/02/28
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テーマ: 社交ダンス(8749)
​​<横浪メランジュ>

日本列島の下には太平洋プレートやフィリピン海プレートといった海洋プレートが沈み込んでいて地震が起きやすいという話は今では一般的に知られています。

プレート運動によって大陸が動いているなんていうことが分かったのは1960年代ごろと比較的最近なんです。

その証明に一役買った有名な場所が、36番札所の近くにあります。

これが入り口。





案内板に詳しい説明が書いてありますが、興味なければすっ飛ばしてください。

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国指定天然記念物『五色ノ浜の横浪メランジュ』
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土佐市横浪半島の五色ノ浜海岸には、四万十帯と呼ばれる海洋プレートが動いて日本列島に付け加わってできた地層(付加帯)が分布しています。

五色ノ浜の横浪メランジュは、このような考え方(プレートテクトニクス学説)を、世界に先駆けて陸上で初めて証明した場所として国内外から高い評価を受け、2011年2月に国の天然記念物に指定されました。

『メランジュ』とは、大きさや種類の異なる色々な岩石が無秩序に混在している地層で、『混在』『混合』を意味するフランス語です。



この地層は、赤道付近の海底で噴出し、プレート運動によって運ばれて来た『枕状溶岩』や放散虫の遺骸が積もってできた『チャート』、四国付近の陸地から運ばれて来た『砂岩』や『泥岩』から成っています。

四国沖の海溝で海洋プレートが沈み込む際に、枕状溶岩・チャートの一部がはぎ取られ、この砂岩や泥岩の中に切れ切れになって取り込まれ付加したのです。

横浪メランジュの北端にある伊坂の鼻を越えた岩場では『地震断層の化石』を観察することができます。
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急な階段を降りていくと、石や岩だらけの浜に降り立ちます。





海に突き出して岩がポンポンあるところが伊坂の鼻。

明日試合なのにここで怪我したら元も子もないので、そこを越えて『地震断層の化石』を観察するのはやめときました。


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その長い旅路の始まりはプレートが生まれる海嶺(かいれい)で、マントルが地下深くから上がって来て深海で急に冷やされるので枕みたいなゴロンとした形の玄武岩になります。これが​​ 枕状溶岩 です。

海の底がショートケーキだとすると、一番下のスポンジ部分は全部玄武岩で出来ているといってもいいかも知れないです。


 ​​ ​​ ​


チャート はプランクトンの死骸ですからまさにチリも積もればってやつで、海の底をゆっくり動く玄武岩の上に降り注ぎ1000年で1センチくらいのペースで成長する硬いガラス質の岩石です。





ある一定の深さ以上になるとカルシウムが溶けて海底に積もれなくなる限界深度というのがあって、それより浅いところには珊瑚や貝類のような石灰質の遺骸も積もって 石灰岩 になります。





陸のきわまでやってくると、泥や砂が陸から流れ込んで来てそれが積もって 砂岩 泥岩 ができて、これらが順番に積もったものが沈み込むときにはぎ取られて付加帯になるというわけです。





このメランジュはプレートに乗っかってやって来た海山が一緒にはぎ取られてこんな岩石群になったんじゃないかと考えられているようです。​​

五色ノ浜というだけあっていろんな色の石が落ちてます。





上から石灰岩→チャート→泥岩(黒色頁岩)→砂岩で積んでみました。

間違ってたらゴメンナサイ。

もっと詳しく知りたい方は こちら をご覧ください。

(つづく)

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Last updated  2019/12/16 09:01:02 PM
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