つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

全て | 徒然 | 読書 | アート |
2006年01月23日
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カテゴリ: 読書
自分の周囲の人は何故か東京タワーを読んでいるんだと
いうと「ああ、あの黒木瞳の映画になったやつね。」と皆、
一応に反応する。まぁ、失楽園以来、黒木瞳のファンに
なったようなオヤジばかりなのでしょうがないのかもし
れない。残念ながら、私も周囲の仲間も皆、江國香織の
「東京タワー」は未読、未見である。

さて、リリー・フランキーという人、テレビをほとんど
見ない私は知らなかったのだが、あとで「盲獣vs一寸法
師」という石井輝男監督のおどろおどろしい映画に主演


この「東京タワー」も昨年、どこかで今年一番の泣ける
本というコピーを見た記憶があって、偶然、読み始めた
のであった。

前半部分は、作者とほぼ同世代であるため、あの時代背
景とともに、共感できる部分もあったのだが、どうも快
調に読み進めない。当初は主人公の出生の秘密をめぐる
ミステリーなのかとも思い期待していたのだが、結局、
そんなこともない単なる私小説だった。

それでも、後半、オカンが癌になってからの件が、やは
り涙を誘うのであった。「孝行をしたい時には親はなし」
という言葉どおり、親不幸であればあるほど自責の念に


この本の装丁も作者だし、見返しの題字はオトンの字と
いうことで、この本全体がオカンに捧げるレクイエムに
なっているのだ。

週末には久々に実家に顔を出そうと思った。






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最終更新日  2006年01月24日 00時22分07秒
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