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すごい会社がまだある。寸法には必ず公差というものがある。製品寸法ピッタリにはできない、必ず、バラツキというものがある。だから、使用に支障をきたさない範囲の公差というものがある。±いくつ、と,言うものです。
それは、いろいろな道具を使って公差に入っているかいないかを検査する。ノギスを使ったりダイヤルゲージを使ったり、ジグやゲージを使って、入る、入らない、止まる、通るなどで、調べる。多くの会社はジグを使って確認する。
ですから、試作をする前には公差に合ったジグを準備する。試作の時に間にあわなくても本生産の前に必ず準備しておかなければならない。なければ、確実な検査が製造でも出来ないし、QCの出荷検査も出来ない。だから、絶対準備します。
ところが、ある会社の製造スタッフ、検査スタッフとも、使用方法を知らない、教えられていない。止まらなければならないジグで内径を検査すると製造中のものが全部通ってしまう。「これは,全部NGでしょ」というと、作業者は前のシフトからこの状態でOKだと言われている、という。「それでは、このジグは何のためにあるの?」「使い方の作業標準を読みましたか」「使い方をQCから指導されましたか?」と聞くと、知らない、無いという返事。今度は、出荷前の最終検査をするQCのところへ行って、ジグの意味を聞いたら、知らないという。「使わないの?」と聞くと、使うという返事。内径が大きすぎるままOKのスタンプを押している。面白いから、そのまま、知らん顔をしていたら、案の定、一週間後のNGで全部返品になってきた。今度か、帰ってきた品物を全数検査している。よっぽど暇ないです。全部大きくできていて、その中の数%がぎりぎりOKなだけだった。当たり前である。全部粉砕して、改めて生産した方がよっぽど早くOK品ができると思うのだが、そうしない。
客先の担当者から、社長宛に対策書の要求があった。対策書にはNGの原因として、製品が柔らかくて、ノギス(キャリパー)だけの検査だったので、大きめのものをOKとしてしまった。対策として、ジグを作って検査する、と回答した。嘘、八百である。ジグを使って検査をしていて、NGを出荷したのです。また、ジグを作るので、金型費のほかにジグ代を請求した。客先は其れで納得して,ジグ代を出した。
その後も、内径不良が頻発して、客先の客先でも受け入れ検査をするようになってしまい、相変わらず、納品の帰りに不良品を同じ数、持ち帰っているそうです。値段は高いし、NGが多い。おまけに、納品されてくる製品のナチュラル色が一定でないとか、原料を変えているのではないかと客先は疑っている。そういう情報は、裸の王様には伝わっていない。インドネシアにはこういう会社が現実にあるのです。
そこで、開店したばかりの私の会社でできるだけ早く試作品を出すことになった。
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