花屋な日々

花屋な日々

2025.10.26
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このところの急激な寒さのせいもあるのか

ミケ子がかなり衰弱してしまっている・・・

この1週間くらいで 急速に体力が落ちている、、、


食べたい気持ちはあるのに ほとんど食べられない

歩いていてもヨロヨロしてしまう

それなのに

今朝も 目覚めたら ミケ子は私の枕元にいた。

死んでるのかと思うほど やせ細った体で熟睡してた。

この体で・・・2階まで階段上ってきたんだと思った。



ミケ子を抱いて1階に下りて
ごはんを出したのだけど

一口 二口 なめただけで

私が愛ちゃんのご飯やおトイレの掃除をしている間に
ミケ子の姿が見えなくなったので探し回ったら
また
2階の寝室にいてぐったり横たわってた。


実は 寝室は寒い。
寝室には常に はっちゃんと月子とすずちゃんが居座っていて
一応 電気ブランケットが敷いてあって
寒いときははっちゃんたちはそこに固まってたりするけど


寒ければ1階に行くだろう、と思っている。

しかしミケ子は わざわざ寒い寝室に行った。

私はイヤな予感がしてる。。。



今朝も、ミケ子に 抗痙攣薬をシリンジで飲ませたけど
とても嫌がって 口からぶくぶく出してしまった。



もう やめよう、と思った。

ミケ子が嫌がることは  なにひとつ したくない。


19歳という年齢を考えれば
もう覚悟はしてるはずなのに

少しでも元気でいられるように、楽になるように、って
いろいろあれこれしてしまうのだけど


ミケ子は 暖かい部屋にももういたくないんだ、って思った


冷たい床、寒い場所に行きたがるのは
死期が近づいてるサインだから



それでもやっぱり

なにか食べてくれるんじゃないか

薬は? サプリは? 皮下補液は? と考えてしまう自分がいる。


昨日の朝、皮下補液をしたんだ。
夜帰宅すると、ミケ子は少し元気そうだったしご飯も少し口にした。
だけど
目には涙と目やにをいっぱいためてた。

それでも 顔つきはいい感じで
しんどそうな感じはなかったから
やっぱり皮下補液はした方がいいのかな、と考えたり

でも 昨夜はしなくて

今朝もそんな感じだったからしなくて


腎不全で貧血もあるから
肉球の色やオシッコの色はチェックしていて

以前に比べると、オシッコの色が
無色透明から 少しだけ黄色くなって
いい感じかも、って思ったりしてたし
肉球の色も 一時期貧血で真っ白だったのが
少しだけピンクに血色があって

もしかして 大丈夫かも、って自分に言い聞かせたり
そんな毎日を過ごしていたのに

今朝
寒い部屋にいたミケ子を見て
薬を受け付けないミケ子を見て

あぁもう私は 一体何をやっているんだ・・・って悲しくなった


抱いて1階におろしても、きっとミケ子はまたやっとの思いで
寒い2階の寝室に行ってしまうだだろう、と思い

今朝はそのまま 家を出た。

仕事に行く前
ぐったり寝ている痩せたミケ子の頭を撫でたら

ぶにゃ、と小さく鳴いて顔を上げた。

行ってくるね、寒かったらあったかいところに行きなさいね、
と 耳の聞こえないミケ子に話しかけた。
耳は聞こえなくても、心は通じてるはずと信じてるから
私はやたら話しかける。



ミケ子と私の共に過ごした時間は
19年という年月。。。
花屋の歴史とほぼ重なるのだ。

あの日、朝 仕入れに行く途中の道すがら
交差点の真ん中に落ちてた小さな子猫、それがミケ子だった。
赤信号で止まった瞬間、ダッシュで車から飛び出して抱き上げた小さな小さな命。
信号が青に変わったら 終わっていたかもしれない命。
最初のネコ、プルーを見送ったちょうど1か月後の朝だった。

生まれ変わりがあるとするのなら
ミケ子は プルーの生まれ変わりなんじゃないかって 思ってる。

私が未熟で 無知で バカで お金もなくて
プルーにしてあげられなかったたくさんのこと

毛皮を着替えて生まれ変わったネコが
それを私に やり直させてくれてるのかもしれないと
時々 考える

私が極貧で 自分の食べるものさえ満足になくて
そんな時 プルーを病院に連れて行くこともできなくて

日雇いのバイトをして 1万円を手にして
その足でプルーを病院へ連れて行ったことがある。

1万円じゃ足りなかったんだよ・・
でも先生は治療をしてくれた。

それから必死で働いて 
ネコたちを養っていくために
必死で働いて

病院へ連れて行くことができるようになったけど

プルーは死んでしまった
私の無知や無力はもう取り返しがつかない

今ならもっと ああしてあげたのに こうしてあげたのにってことが
たくさんあるのに
医療もあの頃より進んでいるし

だから 今の子たちは 
あの頃私ができなかったことを やり直させてくれてるのかと


死は もちろん 避けられないけれども
それでも

人は 年を重ねると 
若かったバカな自分を悔やんで 少しはやさしくなれるでしょ

もちろん過ぎた時間は戻らないけど


ミケ子は だから 特別な子でもあるんだよ



死ぬなとは言わないの
だけど どうかその時間が
しんどくなくて 穏やかで 幸せでありますように

今夜も急いで帰るから
待ってろよミケ子





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Last updated  2025.10.26 17:38:34


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