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今日は待ちに待ったハイドシェックの東京公演
職場で、大のクラシック好きのK子サマ
誰もクラシックの話題を語ってくれない、とお嘆きの彼女に
「ワタシ、クラシック好きではないけど、好きなクラシックの演奏はあるよ」と
貸したCDがマエストロの宇和島シリーズほかの数々
そのCDがいたくお気に入りで
「このピアニスト、来日の予定があるの?あったら、ぜひ聴きたい!つれてって!」
といわれたのが去年の今頃
それが3月の震災で来日予定が大幅に伸び
7ヶ月待ちに待って、ようやく本日の公演となりました。
演奏は2部構成で
第一部は、ベートーヴェンのソナタ25番
シューベルトの「楽興の時」
ショパンのエチュード第2番とノクターン第13番
ここで休憩を挟んで第2部は
リストのコンソレーションより第3,4,5番
ドビュッシー前奏曲集第1集より第2,3,4番
ドビュッシー「喜びの島」
朝日ホールの音響のせいか、はたまたピアノのせいか
何気に硬い音色で
一昨年の紀尾井ホールでのドビュッシーとシューマンの名演の記憶が鮮明なせいか
う~ん、コンナモンカナァというちょっと消化不良気味のワタクシ
そして、お定まりのアンコールで2,3曲で〆かなという時間がやってきて---
ところが、ドラマはそのあと起こったのです!
なんと!アンコールは9曲!
ヘンデルの組曲第1番、第3番
自作の「ラ・マルセイエーズの主題による変奏曲」から
クープラン風、フォーレ風、ドビュッシー風
ドビュッシー前奏曲第2集より「カノープ」
同じく前奏曲第1集より「沈める寺」
自作の小品「小さなロバ」
そして、最後に極めつけのヘンデルの組曲第2番「アダージョ」
その美しいことといったら
「アダージョ」は、ハイドシェックのアンコールの定番化していますが
これが聴けただけで6000円の入場料のモトはとれたも同然!
しりあがりに調子を上げたこのアンコールは
さながらコンサート第3部ともいうべきもの
消化不良なんて、言ってられません!
思わず「ブラヴォー!」の声が大向こうからかかりました。
マエストロも満足げにうなずいていました。
わたしの前の席のレディーが、こちらを振り向いて
「マエストロはもう75歳でしょ?(こんなに弾いて)お疲れにならないのかしら---」
と、心配してらっしゃいましたが
なんの、なんの、アンコールが長いのはノッてる証拠
まだまだ弾き足りなかったのではなかったのでしょうか?と、お答えしたワタシです。
第3部(笑)の演目のほとんどは
11月27日仙川アヴェニューでのサロンコンサートの中で演奏されます。
諸般の事情からこのサロンコンサートに行けないワタクシでしたが
思いもかけずその片鱗を垣間見させていただいて
とっても幸せな気分にさせていただきました。
マエストロ、どうぞ健康にお気をつけて
あと2公演乗り切ってくださいね。