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pippi2003さんComments
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しげやんさんから、松井画伯の傾向について同性としてどう思うか、との
お問いかけがあり、一部わたしの感想とも重なるので
以下に記したい
実は、ぼうっと展覧会の会場を一覧
絵そのものや絵の解説や9つに分かれた会場コメントなど一巡し
あぁ、これは、彼女のテーマはメタモルフォーゼなんだな、と思い至り
逆の順路をたどり、彼女の処女作「世界中の子と友達になれる」に戻り
藤の背景となっているかと思った下方の黒く変質している部分が
スズメバチが逆向きに連なっているのだとわかり
ひえぇぇ---!うへぇ!と感じたしだい
それを、原点と捕らえたら、すべての絵に納得がいった経緯を
長々と述べたのが前の2回分
で
ワタシが、この絵たちを好きかと問われたら、ちょっと躊躇してしまう。
たしかに、女性の置かれている劣位さや
暴力行為や陵辱などに苦しむのも圧倒的に女性が多いのも確かだ。
しかし、その傷や恐怖を跳ね除けるのに、ここまでの自傷行為が必要なのだろうか?
ひとが生きていくという行為は、ここまでの暗さが必要なのだろうか、と思ってしまう。
わたしとしては、やっぱり、 遠藤彰子さんの過剰・豊穣な世界
それは、わたしが「陽の変容」ともいうべき受胎・出産を経験しているからだろうか。
異なる生命を内包しているという不思議な感覚
日ごとに自分の体内で、受精卵-胎児-赤子と変容を遂げていく存在
そして、出産後は、まったく別の人格として歩み始める存在
それは、人という種の連綿と続くDNAの連鎖の歴史でもある
そこにおいて、人は始めて世界とつながりあうことが出来るのではないのか?
それはまた、「種」ということで、異属である男性とのつながりをも意味する
そんな世界をわたしは生きている。
松井画伯は、自分の知っているもの(女性と生き物)のみを描くといっているが
まだお若いのだから
そんなに考えを限定することもないのに、と思ってしまう。
会場当初に、ボルゾイと思しき白い大型犬の絵があり
竹内栖鳳を思わせる筆致に驚いた
素晴らしい画力を持つこの画家が
「陰の変容」である「死」や「冥界」のイメージから「陽の変容」である
俗世の生に気づいたときを見てみたいと思う。
☆ ☆ ☆
しげやんさん、こんなんで、わたしの見解になったでしょうか?
何はともあれ、久しぶりに知的興奮を覚えた展覧会でした。