今年は良い年になると実感している。
明けて4日より営業している、一週間に及ぶ休暇を取った。
廃退する一方のこの業界、よくど生き残っていると我ながら感心する。
国道の沿線上にあって、拡幅工事が今年度から始まるのです。
うちは査定も未だ、見積もりに来られたが邪魔をする建物がない故、大事ではないのか、後回しになっている、予定も聞いていない。
亡くなった旦那が遺言のように店、店、と守ることを必死て訴えていた。
息絶え絶えに我が命の灯が消えかかっていても店の営業を優先しろと、顔を見に行っても大丈夫と病室を後にさせた。
だから幾ら暇であっても、この店を投げ出すわけにはいかない。
でも、当然どのメニューの注文があってもしかり。
日日朝があって昼があってそこそこの仕込があって、仕事を追っかけて、手元のすることが無くなるとき、本音で一番幸せな一時である。
ちょっとの間分からないように新聞を読んだり、本を開けたり、誰かがいらっしゃればできないことだもの。
気を使って目くばせをせねばならないから。
この後、いつお客さんがお見えになるか分からない時間待ち状態がわくわくしてくる。
恋人を待つような心境で心を時めかしているからです。
気持が今か、今かと来店していただくお客さんに、心準備をしてテンションがクライマックスに高まり最高の笑顔でお迎えができるのです。
正月の間に気になっている、姪の家にお見舞いに出かけた。
筋委縮性側索硬化症という難病に罹った旦那さんのお見舞いに行かせてもらった。
病名がやっと判明して、心の苦しみや痛みを思うと涙が溢れ、掛ける言葉もない。
徐々に不随筋が機能しなくなり、嚥下も、呼吸も、心臓も全身機能不全となり、脳の神経だけが侵されず、意志の疎通が儘ならなくなり、生死のハダマで生きることになるのです。
完璧な性格でエネルギッシュで芸術的な面では許しがたい性格で、妥協は一切しない。
やりだしたら、投げない、レベルが高すぎ誰もその域に到達できない仕事ブリであった。
人生3倍速以上に早足で生き抜け、思いが捗らなかったら、攻撃すると姪が嘆いていた。
そうだよね、人間完璧で緊張状態何もかもに妥協しなかったら、体は機能がついていかないね。
神様が何もしなくてもいいから、伝える方法だけを残して、貴方の体を縛られたのかもしれない。
よだれを流し、聞き取れない会話。
誰にも優しくせず、依存せず、勝気に生きた結果、その彼の変わり果てた姿がすべての人の心を打った。
物を言わせた彼。
今は涙腺も弱り、泣苦ばかり。
訪れた友人たちも号泣し、かって、すべてを知る人たちも変わり果てた姿に、人間の弱さを知り、彼の手に足になり何でもできることがあったら、と、涙をぬぐわず男泣きして、その姿から多くのことを悟り知らされたことだと思う。
姪、貴女は心が広く、暖かく、受け入れることができるからこんな逆境に置かれたのだろう。
未だ、35年前に旦那の嫁ぎ先の妹が交通事故に合い植物人間のまま生かされている。
その看病も懸命にしてきている。
神様何故ですか。
むご過ぎます。
神様は出来ないことをさせはしないよ。
できるだけ来るようにするね。
しんどい時は無理をしないで、体に正直に生きるのよ。
皆応援している。
国の援助もあるから、それを最大利用するようにね。
生き方を間違っている、でも本人がそうしないと気が済まないのも酷な気がする。
すべてバランスだと思ったのです。
私の肩に少しでも乗せて揚げれたらと、一人気持ちを揉んでいます。
苦しみが沢山あって、その後に必ず幸せがあるからね。