この本読んだ?

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2005/08/20
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カテゴリ: 脳、思考について
著者の塚原仲晃氏は「可塑性の塚原」として世界的に著名な脳科学者。1985年8月12日日航ジャンボ123便に乗り合わせ、51歳で亡くなられている。

本書の原稿は事故後しばらくして未完の状態で見つかったものを研究室のメンバーが「何とか世に出したい」として出版されたものと言う。
読んでみると、私のように専門ではないものにも、読みやすく、また、新鮮であり、何より脳に対する著者の情熱が感じられる。

可塑性とは、脳の回路が様々な刺激に柔軟に反応して、その機能をととのえていく「柔らかい性質」のこと。
そしてその可塑性によって、人間の脳は正常に発達していくのだと言う。
著者は「人間の知的、社会的能力の正常な発達には、絶えざる人間社会との接触による学習が必要」と言っている。

私が特におもしろいと思ったのは、第七章で、DNAの遺伝情報、脳の記憶情報、言語、文字による記憶情報などの進化の過程を考察している。
ヒトはDNA情報を超える情報を蓄えるために脳を進化させたと言う
言い換えれば書き換え不可能なDNA遺伝情報から書き換え可能な脳の情報量が多くなったのが、高等哺乳類だと言う。さらに、ヒトは、言語、文字という新たな記憶システムを持つに至っていると言う。



なお、「記憶をよくなる方法はないか」という問いに対しては、「苦労して頭を使いなさい」と著者は言っている。

(塚原仲晃著 紀伊国屋書店)

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「少年の一年が心理的には50歳の1年より5倍長く感ぜられる」というジェネーの法則について、著者は次のように言っている。

「脳の神経回路の可塑性の大小と関係しているようにみえる。すなわち、少年期には成人より可塑性が著しく大きく、多くの出来事が記憶に残りやすいのに反して、老人では可塑性が低く、出来事を多く経験しても、すぐ消え去って脳に痕跡となって残ることは少ない。言い換えれば、老人では、記憶による時間軸が著しく短縮しているのではあるまいか」

若いときの経験は、人間にとって非常に価値があるものと考えます。





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Last updated  2005/08/20 06:23:55 PM
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