人前で演奏するにあたって

音階練習や技術的な練習、演奏する曲を仕上げる為に費やされた多くの時間が必ずしも本番で発揮されればいいのですが、そう上手くはいきませんよね。

本番に対する心構えや態度は、また違う注意点があります。


1.自信あふれた表情で舞台に上がってください。
  登場時に、いかにも自信無いんです…とわかると聞き手への印象も悪くなります。

2.笑顔を忘れないで。
  これから私は素敵な曲を紹介します。
  皆さんに聞いてもらいたいのです。
  …っと言った感じで、音楽を演奏できる嬉しさを表現して下さいね。

3.譜面台は、演奏者と聴衆の間に壁を作ってしまいます。
  使用する時は、聴衆から演奏者が見える高さ(大体胸の真中)に調整する。

4.チューニングは静かに素早く。
  本番前に、ある程度合わせておくようにするといいです。
  舞台上では確認程度にしましょう。

5.演奏中失敗しても知らぬ顔で。
  失敗は誰にでもあります。
  眉をしかめたり、喉をしめつけたり…
  聴衆はその曲を初めて聴く人もいるかもしれません。
  失敗しても、堂々と吹き続けてくださいね。
  音を間違えても、音楽は流れています。
  流れを失わないようにしてくださいね。

6.曲を闘わないで。
  本番にあまりにも熱くなり、闘っているように聞こえる事があります。
  聴衆をはらはらさせる事のないよう、落ち着いて。

7.楽譜から顔を上げて。
  楽譜にかじりついていては、聴衆の感じがわかりません。
  音楽は、演奏者と聴衆が一緒になって楽しむものです。
  休符の間にでも、周りを見渡してください。
  そうする事で、会場内とも一体化できます。

8.美しい音で、表情豊かに。
  聴衆は、美しい音を聴きたがっています。
  特に一番初めの音を大切に。
  とても表情豊かに出しましょう。

9.おじぎも、ゆっくりと。
  演奏前後のおじぎ、
  演奏前はゆっくりできる人が多いのですが、
  演奏後にはそそくさと去って行く人が多いです。
  最後まで、自分のステージ。
  聴いていただいた方に、感謝の気持ちを持って。
  伴奏者にも感謝の意を表す事を忘れないようにして下さいね。


本番で完璧な演奏をする事は、大変難しい事です。

何が起こっても落ち着いて、自分のステージを楽しんで下さい。


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