2019.02.01
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カテゴリ: 京の見どころ


 その金閣寺、臨済宗相国寺派に所属します、たまたま今回更新を予定していた記事は同宗派の元締め・大本山となります 相国寺 です、過去行われた特別拝観に二回にわたりお参りしながらご紹介出来ていない大寺院です、ただ寄せて貰った時期がそれぞれ違い今現在との季節にズレが感じられますがご了解頂ますよう

相国寺 (しょうこくじ)


 ↑立派な石塔と「総門」です
 京都五山の二位・臨済宗相国寺派の大本山で、萬年山相国承天禅寺(マンネンサンショウコクジョウテンゼンジ)が正式名称です
 五山とは、インド・中国より伝わった思想・制度で、室町時代それぞれの分野で最高の位に値する地位を五山と呼び位置づけをおこなった事をいいます、日本画五山・書家五山などと使われました、京都寺院五山は別格として南禅寺、第一位は天龍寺・第二位に相国寺が選ばれ、三位建仁寺・四位東福寺・五位万寿寺と選定されています

 ↑放生池、架かる橋は天界橋と呼ばれます 右は勅使門です

 ↑1788年に焼失した三門跡の礎石 そのまま残されています
 相国寺は1382年本尊に釈迦如来、開基は室町幕府三代将軍 足利義満により、開山に夢窓疎石(ムソウソセキ)を迎え創建されています


 ↑仏殿の跡です 1551年に焼失し再建されていません

 ↑参道 遠く正面は庫裏の屋根 広い山内です



 ↑仏殿跡から見る法堂正面です
 相国寺は山内に玉龍院ほか12の塔頭寺院を抱え、山外塔頭には鹿苑寺(金閣寺)と慈照寺(銀閣寺)を擁する相国寺派の大本山・元締めです 金閣・銀閣のような象徴的な建物はありませんが、立派な七堂伽藍と広大な山内は五山に列挙せられる所以です


 ↑鐘楼「洪音楼(コウオンロウ)」 楼閣に覆われ楼上に梵鐘を吊り下げた「袴腰付鐘楼」と呼ばれます


 ↑「開山堂」その名の通り開山夢窓国師の木像を安置しているお堂で、法堂の東にあり山内で最も大切なところです、応仁の乱の兵火で焼失し1666年後水尾天皇により再建されています


 ↑開山堂庭園(龍淵水の庭)です 御影の切石に縁取られた白砂に庭石を配した「枯山水平庭」です 白砂を直線と曲線でそれぞれ綺麗に掃かれていて、そこここに置かれる庭石の配置また見事です


↓「山水の庭」手前が白砂、奥が苔の築山と流れの二段で造られています 東西それぞれに広がる庭です


↓「庫裏(クリ)」香積院(コウジャクイン)です 禅寺院の庫裏に多い切妻妻入で、大きい破風(ハフ)や壁面が特に印象的です 柱、梁及び白壁で構成される面が上部は左右対称、下部は非対称となっているのはまれです、バランスの良い立面は五山大型庫裏の遺構として貴重な建物とされています



 ↑大きい切妻破風相国寺の一種象徴です、遠くから見れば屋根突出しています

 ↑庫裏前面の壁は柱・梁と真っ白な壁で、印象的で素晴らしく鮮やかです


 ↓「方丈」1807年に開山堂、庫裏と共に再建されたものです

 ↑方丈 造りは一重入り母屋造り、桟瓦葺き切妻造りで建てられています、桁行25mX梁間16mで方丈としては大規模な建築で指定有形文化財となっています


 ↑方丈前庭です、白砂を敷き詰めただけの単調な造りですが、勅使門の先にある法堂の姿を立派に表現することと、白砂によって太陽の反射を利用し室内を明るくする効果をもたらしています


 ↑裏方丈庭園 細長い敷地の中に大きな掘り込み状の枯流れが左から右方に流れる地形がつくられ、後ろには沢山の楓や松が植えられ深い静けさが感じられる庭です、秋また素晴らしい景色となる庭です

 ↑方丈西庭園です 苔に覆われたシンプルな造りの庭園です

 ↑寺院らしい華頭窓から方丈前庭を望みます


 ↑「御所移しの間」襖絵は御所・清涼殿より拝領されたもの

 ↑「梅の間」老梅の図で維明 周奎(シュウケイ)筆の襖絵です


 ↑杉戸絵 原在中筆(複製)白象図です

 ↑同じく紅葉と落ちる滝の絵です



↓「法堂(ハットウ)」

 ↑法堂は1605年豊臣秀頼の寄進により建てられています、実に五度の再建を経ていますが日本での法堂建築の最古のもので重要文化財に指定されています

 ↑建物は正面28.72mX側面22.80mの堂々した風情です

 ↑正面は須弥壇(シュミダン)、本尊釈迦如来が祀られています


 ↑ 天井は「蟠龍図(バンリュウズ)」狩野光信筆によるもので直径約9mで、龍は仏法を守護するとの教えで禅宗の法堂の天井にはよく画かれています 龍の下ー定の場所で手を打つと反響し龍の声に聞こえるとのことから「鳴き龍」と呼ばれます



 ↑「宣明(センミョウ)」浴室です 宣明と称せられるのは皇室と将軍家に限られているそうです、宣明は修行の上で心と体の垢を落とすという意味で、重要な役割を果たすと説明されています


↓浴室入り口です 浴室に入りかけ水により悟りを開いたと謂れる跋陀婆羅菩薩(バッタバラボサツ)が祀られています、上には宣命の額です




↓浴室と浴槽です 蒸気浴をしながら柄杓で湯をかける入浴方式です



↓「経堂」です 高麗時代の遺産、経(釈尊の教え)、律(僧侶の生活規範)、論(経の注釈書)の「三蔵」を納める高麗一切経を保存します




 ↑山内・庫裏の東寄りの入り口から入ります

 ↑美術館への木々植え込みのきれいな誘導路です
↓「承天閣美術館(ジョウテンカクビジュツカン)」へ廻ります



 ↑承天閣美術館の承天(ジョウテン)は正式名称の承天禅寺からとられています、昭和59年4月相国寺創建600年記念事業として、本山相国寺・金閣寺・銀閣寺ほか塔頭寺院に伝わる美術品を収め展示を兼ね建造されました

 ↑展示室への回廊、多くの絵画・書も展示されています

 ↑隣接する「十牛(ジュウギュウ)の庭」自己探求の庭と謂われます



↓二つある展示室の内部です 相伝の絵画や長谷川等伯・狩野探幽そして伊藤若冲など多くの絵画・美術品が並んでいました


 終わりに、見て頂いた相国寺は文中にも触れていますが金閣寺・銀閣寺のような象徴的な建物がなく外部よりみれば少し地味な寺院とみられていますが、伽藍一つ一つの奥深さや受け継ぐ伝統、紹介できなかった美術品や装飾品又それぞれ建物に密接に繋がった多くの庭園は、見応えがあり強く印象に残るもので大本山の名に相応しい寺院と感じました

   ******
 京都ようやく梅がほころんで来たようです、ただお伝え出来るまでにはまだ少し時日かりそうです、
3月中頃までの諸事もあり更新は少し間延びするやもしれません、宜しくお願いします。





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最終更新日  2019.02.01 06:30:08
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