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フジテレビ系27時間テレビでは、昔を懐かしむようなコーナーや発言が随所に見受けられました。番組後半では、過去の27時間テレビ名場面を振り返るコーナーがありました。1位はさんまの車がたけしに壊されるシーンでした。スタッフ総がかりでドッキリを仕掛け、たけしが自転車で体当たり・・・
そのコーナーの終わりに、別のスタジオから中継が入り、再びさんまの車が壊される企画が持ち上がります。
・たけしがさんまと岡村の車にペンキで落書き。
・岡村の車はなぜか組み立てられた台の上に載せられており、前輪(左)がさんまの車の屋根の上に。
・ペンキのかけ合い合戦。
・たけしがさんまの車に乗り込み、発信、さんまの車の上にあった岡村の車が落ちかける
・たけしスタジオ内で暴走。
・今田がたけしの車に轢かれる。
スタッフと若手芸人が見守る中、わざとらしい 「お約束」 が繰り広げられます。半分アドリブ半分お約束のようで、若手芸人はこの場の空気をどう読んでいいか分からず、とまどうばかり。たけしが運転する車が岡村の車に体当たりすると中途半端な拍手が起こる始末。オチをつけるために中堅芸人の今田がたけしの車の前に飛び込むようにして轢かれるという最低な結果に終わります。興味のある方はYOUTUBEで検索してみてください。リンクは貼りませんが。
秋葉原の連続殺傷事件から1ヶ月あまり しかたっていません。「お約束」であったとしても、こんなシーンを流して冗談ですと開き直ることができるマスメディアとはいったい何なのか?
人間は元来、チャレンジするエネルギーを持っており、 「壊すこと」「懲りないこと」 はそのエネルギーの表れなのだろうし、それをアグレッシブに表現するからお笑いは面白いのだと思います。芸人の価値のひとつに「アウトローであること」が含まれているのだろうと思います。
私もお笑い好きの人間で、壊し屋のアウトローです。「ひょうきん族」「とんねるず」「ダウンタウン」には酷いなあと思いつつもついつい喝采をしてしまったし、私自身が冗談にならないような酷いことをしてきたこともあります。
自戒の意味を込めて、こんな「何でもお笑い」状況を本気で考え直さないといけないなあと思っています。
「これでいいのか?」
アグレッシブな行動で笑をとろうとしても、結局はより強い刺激がないとマンネリ化してしまいます。
あんな酷い場面でさえもさんまやたけし、そして番組制作幹部が作り出した場の空気に周囲が同調するしかできない雰囲気が流れてしまっていました。 岡村の顔が楽しそうでなかった (それは多分、車が壊されたからではなく)ことが印象的です。
たけしやさんまが面白かったのは、前世代のドリフや欽ちゃんが構築した笑いの枠をさらに壊していったからであったのではないでしょうか?その彼らが無意味に強い刺激を提供したり、昔の笑を懐かしんだりして、視聴者や後輩芸人に笑いを強要している姿は「醜態」だったのでは。
本当に壊されるべきは、 笑いの強要 だったのではないかと思ってしまいます。
車を壊したり、人を轢いたりするシーンを出演者とスタッフが哄笑し、公共の電波にのせることは、明らかに異常ではないかと思います。
狂騒するマスメディア<16> たけしの日… Nov 29, 2008 コメント(2)
狂騒するマスメディア<15> スクラップ・… Oct 26, 2008 コメント(8)
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森3087さん