昨日の鳩山首相の演説はオバマ大統領の演説とよく似ている。
内容は同じではないが、言葉が独り歩きしているという意味で同じなのだ。
一般の米国人に聞いてみると、オバマ大統領は昨年は何もしていないという。
チェンジ、という言葉ばかりあちらこちらでスピーチ。
スピーチライターには悪いがもうオバマ大統領の演説を書くのはやめたらどうか。
それよりも実行できる政策を作れる補佐官を新たに雇ったほうがいい。
意見を聞いたnative、今年行われる中間選挙でオバマ大統領の支持率は
さらに下がるだろうという。
議会選挙で米民主党が大敗しても大統領は任期4年である。
共和党の法案に大統領が拒否権を連発するという事態になれば
アメリカの政治、経済はデッドロックに陥るという。
日本で同じことがおきようとしている。
参院選で仮に自民党が議席を回復したとしても、衆院は圧倒的に民主党有利。
すべての法案は結局衆議院の優越で民主党のやりたい放題。
野党がどんなにあがいても民主党政権は4年続く。
仮に小沢氏が逮捕ということになれば、何かが少し変わるかもしれない。
責任を取って鳩山氏も首相の地位を退くだろう。
しかし、政権は民主党のまま。
官僚を嫌悪している菅氏が首相になれば政治的閉塞状態は変わらない。
(私は官僚の存在は日本のような国家には有益だと思う立場である)
鳩山首相の演説は聞いていて悲壮感に満ちている。
日本の未来に対して悲観主義であふれている。
民主党こそ日本の救世主だといわんばかりである。
人間の向上心、野心、ダイナミズムというものを信頼していない。
二度と聞きたくない類の演説である。
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