ジュネーブその日暮らし(+革モノ作り・レザークラフト)

ジュネーブその日暮らし(+革モノ作り・レザークラフト)

2006年01月19日
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カテゴリ: 生活
 ジュネーブでは、お医者さんは 「かかりつけ医制度」 となっています。

 内科でも小児科でも眼科でも歯医者でも、 「うちが行くお医者さん」 というものを自分で決めて、病気になったらまず「かかりつけ医」にかかります。必ず予約が必要で駆け込みはありません。診療してもらい、検査や入院の必要がある場合は、かかりつけ医から総合病院を予約してもらうのです。

 そう聞くと、
「お医者さんが我が家のことをよくわかってくれてるから安心」
のようですが、このシステムで便利なのは長年この地に住み、年をとって持病の定期診察や、腰痛の定期診療などを受けている老人や、半年に一回の虫歯チェックと歯石掃除など、 緊急度が低い場合のみ
 赴任者にとっては、このシステムはそんなにありがたいものではありません。

 先日カンゾウ飴を食べていて、ウチの子供の銀歯が取れました。


 ここではまず「かかりつけ医」を探すところからスタート。予約が必ず必要なので、受付の人が英語を話せなければダメです。
 他の駐在日本人や会社の人に話を聞いて、一番良さそうなお医者さんをピックアップ。電話を入れて銀歯が取れたので緊急である旨を告げますが、

初めての診察の場合、銀歯が取れようが、歯が痛くて泣き叫んでいようが、今日明日に予約が取れる可能性はゼロであると覚悟しておかなくてはいけません。

 ウチは1週間後を指定され、それが無理なら次は半年後にしか予約が取れないと言われました。
 一体半年間、銀歯が取れたままどうしていろというのか(^^;)? 
 他の予定を全てキャンセルして、1週間後の指定時間(平日の午前9時半)に合わせる他ありません。
 それでも、歯医者さんを紹介してくれた人からは、

「初診で1週間後が取れたなんて、めちゃくちゃ運がいい。」

と言われました(^^;)。

 こんな感じで、新参者の診療(初診)はとても粗略に扱われます。
 かかりつけ医と決め通い始めれば、それなりに配慮はしてもらえるようですが、医者なんて持病でもなければ年にそうそうお世話になるものではないので、赴任者なら普通は「ウチの患者」と認識される前に帰国となります(^^;)。
 仮に「ウチの患者」として認識されても、1~2週間先くらいしか予約が取れないのは普通。歯医者なんかだと、かかりつけ医でも3ヶ月先を指定されるくらいが普通とか(スイス人でもそれくらいらしい。その上スイスでは歯科は医療保険の対象外。スイス人の虫歯の本数は、絶対日本人より多いと思う(^^;))。

 日本のように、

と、 フィーリングの合う医者を求めて転々としている様な余地はありません(^^;)。

 1週間先しか予約が取れないなんて、内科もそうなの? 風邪の時なんかどうしてるの? と思って聞いてみたら、 こっちの人は風邪くらいではお医者さんには行かない そうです。

「だって、医者に予約しても、1週間先しか予約が取れないでしょ?
そんなの、とっくに治っちゃってるわよ。」


との答え。・・・むぅ。

 風邪は万病の元という諺を知らんのか?


 ママ友に聞いたら、そのときは、 ジュネーブに2箇所しかない、総合病院(オピタルかラ・トゥール)の24時間救急受付に駆け込め!  との答えでした。
 スイス人に聞いても、
 「ああ、 骨が折れたらラ・トゥールですね 。」
 と普通に言われたし・・・。

 骨折でも町医者はすぐに診てくれんのかい(^=^;)? 

 老人の通い医者としての 機能しかないんか???
 これじゃあ、医者にかかれんやん!!
 ジュネーブ人から文句は出んのか???


 数々の不満と疑問を持ちつつ、今日も病気にならないように心を配る毎日です。

 ちなみに、歯の救急は、コルナバン駅近くにあるそうです。





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最終更新日  2006年03月03日 06時03分49秒
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