「ぎん」の日記

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「ぎん」

「ぎん」

2005/01/24
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麻nekoさん

佐藤初女さんは「森のイスキア」という、心や体の弱っている方がいつでも訪れることのできる、岩木山山麓にあるおうちを主催しておられる老婦人。
以前、活動の様子をテレビで見たことがあり、感銘を受けたのだが、そのままになっていた。
麻nekoさんの日記で、佐藤初女さんの本が出ているというのを知り、早速何冊か読んでみた。

佐藤初女さんはクリスチャンなのだが、信仰を持っておられる方はやはり強いものだという印象を受けた。
私は全くの無宗教だが、一本の柱を胸に抱くことができる幸せもあるのだろうなと想像する。

この本は、今まで発表された本などから、佐藤初女さんの言葉を抜粋してまとめた本なので、佐藤初女さんの生き方や考え方が凝縮されているような本である。
麻nekoさんが、心に沁みる言葉をたくさん紹介してくださっていたので、
私はそのほかで、印象深かったものを。

「忙しい」とせわしなく行動したところで、能率が上がることはほとんどない。落ち着いて構えているほうが、よほど実のある仕事ができることを実感してきました。
 「忙しい」という言葉を、わたしはなるべく使わないようにしています。「忙」という漢字が「こころを亡ぼす」と書くことからわかるように、「忙しい」と思って口にすることは、決して望ましいことではないと思うからです。
 今ここにいる限り、あくせくしても他のことはできないのだから、そこの雰囲気に浸っていたほうがいいのです。


ホーッと肩の力が抜ける気がした。
ほんとにそう。
そういえば、「忙しい」という字は「心を亡ぼす」と書くのだ。
初女さんはいつ何どきでも、困っている方のために自分の時間を差し出す。それでも、「忙しい」という言葉は使わないとおっしゃる。
私の場合、少し時間に余裕がなくなると、頭の中は「忙しい、忙しい、ああ、忙しい」と焦るばかり。
その場の雰囲気に浸ってしまえば、いいのか。
確かにその場ではそのことしかできないのだから。

同じ時間でも、ゆったりと流れたり、殺伐としたり、自分の内側によって変わるものなのかもしれない。

あともう1つ、すごく耳の痛いところもあった。
これは、『初女お母さんの愛の贈りもの』という本の一節だが、


人と食べることをともにして気がついたことは、食べ方や好みは、ひととなりをよく表しているということです。食べ物の好き嫌いの激しい人は、人に対しても好き嫌いが激しく、なんでもこだわりなく食べる人は、人に対しても寛大です。

が~ん。そうかもしれない。
偏食で小食の私は、なんでもたくさん食べられる人が、幼いころからまぶしくて、うらやましくてしようがない。子供のころ、初めてラーメン屋さんでラーメンを一人前食べられたときの嬉しさ、誇らしさは、今でも忘れられないほどである。
私、人に対しても、枠が狭くて、好き嫌いが激しいのかも。
波風が立つのは嫌いなので、ぶつかり合いはしないが、ぶつかり合う前によけちゃう感じ。
寛大を装った、逃げみたい。
たくさんの方と食をともにしてきた初女さんの実感、なるほどなと思った。






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Last updated  2005/01/24 08:24:46 PM
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かなかな@ Re[1]:これ、うちの庭にもいる^^(08/15) 10年も前の記事にすみませんが、たまたま…
フルラ 財布@ vwlepyxctw@gmail.com お世話になります。とても良い記事ですね…
marinesnow2525 @ Re:年の瀬(12/28) 今頃のメッセージですみません(^^; あ…

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