【BIOGAPHY】 ローリンは幼い頃から音楽に慣れ親しんで育った。彼女が13歳(中学生)の頃から、学校の友人たち-プラズとそのいとこのワイクリフ-とつるむようになった。その後の5年間、ローリンは地元のあちこちでプレイし、映画「天使にラブ・ソングを2」に出演したりしながら、音楽活動を続けていた。その頃には3人はフージーズとして知られるようになっていた。そして、ローリンが18歳の時、93年にフージーズのデビュー・アルバム「Blunted On Reality」がリリースされた。これは(セールス的に見れば)失敗作に終わったが、その3年後の96年にリリースされた「The Score」は大ヒットした。ここから「Fu-Gee-La」、「Killing Me Softly」、「Ready Or Not」などのヒットが生まれ、グラミー賞も受賞し、フージーズはこのアルバム1枚で一躍トップグループとなった。しかし、結局これがグループとしての最後の作品となってしまった。さまざまな原因があっただろうが、恋人関係にあったといわれた、ローリンとワイクリフの人間関係の悪化の影響が大きかったのではないかと言われている。のちにメンバー3人はそれぞれソロでアルバムを製作、いずれもヒットするが、その中でも特にローリンが98年にリリースしたアルバム「Miseducation」が記録的な大ヒットになる。幼い頃から慣れ親しんできたソウル・ミュージックの伝統性と、フージーズの仲間との活動で得た最新鋭のヒップホップが見事に融合したこのアルバムは、USではもちろん、ここ日本でも記録的なヒットに。R&B洋楽アルバムとしては異例の100万枚に迫るセールスを記録した。ここからの先行シングル「Doo Wop (That Thing)」はUSチャート初登場1位を記録。続く「Ex-Factor」も記録的なロングヒットになった。また日本ではローリンが息子への想いを歌った「To Zion」がCMに使われ人気曲となった。その後02年にライヴアルバム「MTV Unplugged」をリリースしている。また03年にはフージーズのベストアルバム「Greatest Hits」もリリースされた。
☆LAURYN HILLのアルバム ※左から「The Miseducation Of Lauryn Hill」(98),「MTV Unplugged」(02)
☆FUGEESのアルバム ※左から「Blunted On Reality」(93),「The Score」(96),「The Score/Bootreg Version:EP」(96),「Greatest Hits」(03)