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なぜか、この頃、また、本に飢えている。そして、また、活字マニア
学生時代、すごく読んでいた作家さんがいた。それが宮本輝さんの作品。 久しぶりに、そんな訳で飢えていた私は、ふと、自分の本棚にある作品が、時間をおいてどんな変化をしているんだろう?と思った。
そして、久しぶりに手に取った作品。それがこの「海岸列車」だ。
この作品は、宮本輝作品の中でも、好きな作品の中のひとつ。なにより、字面で見ている主人公や情景が、なんとも読んでいるうちにイキイキしてくるのが素敵
10年前と今のこの本を読んだ感想が違って、自分でもびっくりしたのだが、突然とはいえ、大きな決断を日々迫らせ、自分で切り開いてやっていこうと思っているかおりに、ファイナンシャルプランナーとしての自分がダブってきたからか?
それとも、年齢的に、そういうこともああいうこともわかるようになったという自分との経験からダブらせることができる心情があったからか?ぜひ、読んで皆さんからの感想もお待ちしております意見交換したいですやっぱり上だけだと、物語のアジアワイもやっぱり半分なので、下巻もぜひぜひ。
私も気が付けば海岸列車に乗っているのかも!舞台になった 鎧駅
。
10年前に読んだときは、自分より随分年上だと思っていた主人公たちも、気がつけば、自分の方が年上になっていました。おそらく、心情を把握するという意味では、今の年齢の方が、より理解できるのでは?と思います。深みが増した気がします。でも自分はどうか?疑問です。
とにかく出てくる主人公が魅力的。上巻は戸倉とかおりのやりとりと、その成長過程、そして心の動きが面白いと思います。
人によって、本だとそれぞれ読む人が主人公を想像すると思うのですが、私にとってかおりは、崩そうと思っても崩し切れない清潔感と品、だけど、19歳のときの過ちによる傷が年齢とともに冷たさを増してしまってくるような・・・そんなもろさをもち、芯の強さだけでなく、たおやかさをもつ、あと10年もすればますます素敵な女性というイメージです。
夏彦も素敵。きっと目の前にこんなに潔く、まっすぐ、そして、崩しても崩し切れない品の良さと人に対する公平さ、そして、人の表も裏も見破る目をもっている人がいたら、惚れてるだろう![]()
いや、男性としてという部分だけでなく、人としてもね。こういう人に会ったことあるな・・ないな?なんて過去の話はさておき
毎日生きることの楽しさ、力強さをもらったような気がします。こうなったら、おちおち、私もしてられないぞ・・・って思うのです。ぜひ、読んでみてくださいね!
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