松下一郎のグリーンブレーカーズ

松下一郎のグリーンブレーカーズ

2011.06.07
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日本の集落にはいろいろな農家と農業がある。改良要記録

野菜や果樹などを栽培する 労働集約型の農家 は、土地をあまり必要とし
ません。
むしろ労働力の限界を感じつつも、無理を押してイネを作付けしなければならな
いときすらあります〔作付けしないで田を荒らすとまわりの農業者からのクレー
ムが来る場合の対策として〕。
このように、もっている土地が余ってしまう場面もあるわけです。

ですから、このあまっている水稲を作付けする水田について、 土地利用
型農業を目指す農業者に貸し出したり作業委託を頼む場面
があります。

土地利用型単独農家 では大規模な
土地が必要になります。。
たとえばイネの場合でいえば、1haほどの農地では農業所得は生じず、5ha
以上でなんとか経営的にとんとん、 10ha以上の農地を確保して初めて
農業所得が500万円程度
になるともいわれています。。

そこで 労働集約型の農家が、土地利用型単独農家に土地を貸す場面が
でてくる
わけです。これでどちらとも経営がうまくまわる。

いっぽう、労働集約型の農家というほどでもなく、土地利用型単独農家
でもない、 中間型というべき農家 もいます。
たとえば水稲の時期にはイネを作り、水稲が終わるとキャベツや野菜な


もちろんこれでも経営がなりたちます。

また、1haほどの土地を持ち、〔自分のウチが食べる分+α程度の〕野菜
や米の作付けだけをする程度の 兼業農家 もいます。また年金収
入が主たる収入源で、あまった農産物をすこしだけ販売する農家もいます。


そうそう、ほかにもありました。

たとえば 畜産だけをおこなう農家もありまし、なかには不動産屋さんの
ような農家、まるで企業家のような農家もいます/笑。

と、このように、 ひとつの集落には、いろいろな 農家と農業がある
わけです。

そして・・・ここがポイントなのですが、くくりでいえば、

全部が『農家』ですし、おこなってるのは『農業』

であるわけです。

そこで 昨今論議が盛んになっている〔 日本には土地利用型農業しかない
と思わずをえないような
農業改革論  です。

農業改革を語るのであれば、今回説明してきたような 日本の農家と農業の
実態を認識したうえで、 どの農業と農家に対する農業改革論を語っているの
かを、まず最初に説明する必要がある
のではないでしょうか。

いろいろな農家と農業のある
無理がある・
・・と思うのです。

● 新規就農者にだって2つのタイプがある は  こちら

 日本の企業だってそうですよね。大企業や中小企業、株式会社と個人商店、
  それに外資やベンチャーなど、いろいろな会社全部をまとめて日本の企業です。

夢で終らせない農業起業 」「 里地里山複合大汚染








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Last updated  2015.10.15 19:09:33


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