松下一郎のグリーンブレーカーズ

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2020.04.11
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のツマジロクサヨトウは80種以上の作物を食害する!
2019年7月 の ツマジロクサヨトウに関する回の
再掲載です。

 ↓

『ツマジロクサヨトウは80種以上の作物を食害する!』

もともとは南米と北米の一部に生息していた昆虫なのに2016年の
はじめに西アフリカで発見されるやいなやまたたくまに[わずか1年!
ほど]でアフリカ大陸のほとんどの地域に拡散し農作物を食害。その
後インドから中国大陸を経て、本年6月中頃には[ 日本円にして1件
につき3.4万円の発見通報報奨金をかけていた ]台湾で確認された
ツマジロクサヨトウ。この移動能力と繁殖能力が異様に強いガ/蛾が、
ついに日本で発見されてしまいました。

見つかった場所は鹿児島県南九州市の飼料用トウモロコシの圃場だと
いうことですが、台湾でみつかってから約2週間での日本での確認
ということになりますので、やはり その移動能力や恐るべし・・
と思わずにはおられません。驚くべきは幼虫で4センチ程度の体長の
ツマジロクサヨトウの飛翔能力ですが、その程度の身体で

一晩で100キロの距離を飛ぶ

と いうのですから すごい。  中国本土では、 本年1月に初めて
生息が確認されたのち、わずか半年で生息地が15省に拡大 したとい
われていますから、 とにもかくにもこの蛾の飛翔能力に対する対策
が まずは急がれるところです。

そして 注意すべき点はもうひとつ。

それは トウモロコシの害虫という面ばかり強調したヘッドライン
ニュースがありますが、じつは ツマジロクサヨトウは80種以上の
植物を食害するという点。たとえば

 アジアでは トウモロコシ、小麦、イネ、サトウキビ、モロコシ
 アフリカでは中国の被害作物に加えて 綿花、大豆、ジャガイモ

ということですから・・・侵入し繁殖し始めたらじつに厄介 とい
うことで、日本でもいまこの初期段階での早急な発見と有効な対抗
策を打ち出していくことが大切だ思われますよ[ 台湾を見習って発
見通報者に報奨金施策も必要なのでは ないでしょうかね]。

はなしのおわりに、このトマトやサツマイモも たべちゃうという
ツマジロクサヨトウの中国でのニックネームをご紹介 ・・・

それは  食糧の殺し屋 」。



 はじめてこの虫のニュースに触れたのはシンジェンダさん
  の 2008年 のコラム。それはフロリダ州南部から湾岸沿いの
  テキサス州南部という温かい地域のゴルフ場で、芝にこの
  蛾がいる・・・みたいな、そんな牧歌的な 話でした。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 夢で終らせない農業起業」 「  本当は危ない有機野菜  」 

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Last updated  2020.04.11 14:29:25


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