松下一郎のグリーンブレーカーズ

松下一郎のグリーンブレーカーズ

2020.12.17
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サツマイモの病気、拡大中。その1。
1705年に琉球から薩摩にイモをもちかえって広めた前田利右
衛門のはなし[ こちら ]や、1862年に島津久光上京の先遣隊と
して上京を控えた西郷隆盛のもとを、“上洛の共に加わりたい一心
で自作のサツマイモ3本を持って訪ねたといわれる中村半次郎の
はなしのつづきです。

そのようなサツマイモ生産量の約4割・・年間約50万トンもの
サツマイモを生産するという日本一のさつまいも王国、鹿児島県
では、サツマイモの病気である、
サツマイモ基腐[もとぐされ]病
ます。対策に大わらわとなっている様子がこの新聞記事↓。

20年11月の新聞 → 

そのサツマイモ基腐[もとぐされ]病の症状ですが・・・

基腐病に感染したサツマイモはまず生育不良になり、そのう
 ち株全体が萎れ出し、そのご枯死する激しい症状を示す。
 茎は地際部が褐色~黒色に腐敗し、地上部が早期に枯死した
 場合は当然のことながら塊根が形成されず収穫が皆無となる。
 なんとか収穫期まで株が生き残った場合でも、土壌中の実が
 褐色のスポンジ状となって腐敗し、その部分が乾燥すると収
 縮して固くなる。


というものです。

さらにこの病気にはつづきがあって、外見上は羅病した形跡が
見られずに収穫されたにもかかわらず、収穫されたイモが貯蔵
中に腐敗してくることもあるというのですから、始末に負えま
せん[イモの生産販売者としては信用問題にもなってきますし]。

そしてなによりも問題となるのは・・この病気が広がること。

肥沃な土地よりやせた荒地を好み、灌漑設備がいらない[ 農村の
灌漑設備維持活動は年々低下

よくとれるといった作物であり、国の食料安全保障面でも緊急
時のカロリー供給源に位置付けられているサツマイモの栽培が
この病気の広がりによって仮に日本中でできなくなっていくも
のだとすれば、島国であることに加え 先進国のなかで極端に
食料時給率が低い日本
と思いますよ。

そう思えるこの病気の特徴の回につづく。


 江戸時代にたびたびおこった大飢饉時、サツマイモが
  栽培されていた西日本では、餓死者が出なかったどこ
  ろかむしろ人口が増加したともいわれています。また
  維新時の薩長土肥の諸藩の戦争動員兵力が、他の藩に
  比べて格段に多かったのもサツマイモのおかげといわ
  れることも[いゆところのカライモざむらいですね]。。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「 夢で終らせない農業起業 」「 本当は危ない有機野菜





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Last updated  2020.12.17 22:48:35


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