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2011年02月15日
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昨秋から列車で旅に出たいと思っていたのですが、もう満足がい
くような客車列車はほとんど無くなってしまいまして、ちょっと
途方に暮れてしまっていました。

そんなときに客車列車でしかも蒸気の暖房だというので、喜んで
出掛けてきました。

C11 190

21世紀は電気の世紀ですが、20世紀は火力の世紀でした。核
融合による原子力は今世紀後半から来世紀のものでしょう。

今や暖房といえば何処でも何でも電熱ヒータが当たり前ですが、
火力が主力の前世紀には使用する熱源によってヒータもバリエー

て客車の暖房にも充てていたのです。

C11 190

C11 190

蒸気による暖房は、湿度たっぷりでほんわり温かく電気にはない
ぬくもりのある味わい深いものでした。

客車列車への拘りというのは、どちらかといえば快適とは程遠い
ものなのですけれども、蒸機列車の味わいは他に代えられないほ
ど深いものがあり、上り勾配のトンネルに入ろうものならドラフ
ト音に加えて、煤の匂い、ボギー台車の振動、窓枠の軋む音など
が渾然一体となった交響曲に包まれます。

同じようなことは、きっと日本の彼方此方でもあるのでしょうが、
ことそれが夜の出来事となると、老いも若きも男も女もどこかが
狂うのではないかと思うくらいその旅情に酔えるものでした。


小説の中でも映画のなかでも夢の中でもないリアルな現実だとい
うことに無上の至福を感じるものです。

C11 190

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Last updated  2013年05月27日 12時41分37秒
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