街の小さなレストラン

街の小さなレストラン

2004.06.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 印象深い食べ物の記憶は皆さんどなたも持っていると思います。

 凄く美味しかったとか、凄くまずかった、という位のものではなく、
情景や匂いや音などもセットになっている様な。
ふとした瞬間に思い出す様な。

 たとえば、家族で良くいった遊園地で必ず食べたソフトクリームであるとか、お風呂上がりに必ず飲んでいたラッシーであるとか。

 私の育った家は、田舎な上に母が働いていたので食事を祖母がしきっていました。
ですから、思い出の食べ物が、私の世代の人よりもう一世代上の人とだぶってしまうかもしれません。

 小学校から帰ると、おやつとして用意してあるのは、
朝炊いた御飯の残りを自家製の漬け物でにぎったおむすびであるとか、

トウモロコシであったり、きゅうりにお味噌が塗ってある事もありました。
お腹が好いているので弟と取り合う様に、いえ、取り合って食べたのですが
子供心に「お店でポテトチップス買って来たいなあ...」と
思ったり。ちゃんと口に出して要求もしていましたが、
「家にあるのにもったいない!」
祖母は厳しい人でしたので、「そうか、そうか、じゃあ、これで買っておいで」などといって100円玉を持たせてくれる様な人ではありませんでした。
文句をいながらも美味しく素朴なおやつを頂いた後に、良く祖父が「隠しおやつ」をこっそりくれました。

 胃の悪いかった祖父は、甘い物をお医者様から控える様に言われていました。
 相撲を見ながらこっそり戸だなに隠してある落雁であるとか、ビスケットに色の付いた砂糖がぬってある駄菓子であるとか、ゼリービーンズを食べるのが祖父の楽しみでした。
それを、こっそり手ににぎって「菓子いるか?」といいなが私にくれるのです。
隠しおやつなので沢山は貰えません。


 両親や祖父母は文房具であるとか、本やスキーや自転車などのスポーツ用品は子供の私には、不相応ではないかと思うほどの物を与えてくれていました。

 何が良いとか、どんな風にするのが良いとか、それは人それぞれですし、時代の背景もありますし、私には難しい事は分りません。

 ただ思うのは、私は幸せだったんだなあ、ということ。

冷蔵庫の中の実家から送られてくる梅干しを見る度、
スーパーで駄菓子を見る度、


みんなが笑顔の。





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Last updated  2004.06.17 22:38:09
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