
ドミノ 恩田陸著
太陽の塔 森見登美彦
両方とも読んだことがあるのだが、本屋で呼ばれたので、再読。
前回は図書館の本で、どうにも怪しげなメンテの施された形跡と
えもいわれぬ芳香とに悩まされたので、
今回は、清清しく新品の文庫本で楽しむことに。
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「ドミノ」
些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作!だそうである。
まさしく、パニックの連続。
大きな仕事、やっと決まるぜ!!と思った瞬間、
天候不良で雲行きが怪しくなる・・・天候不良??
ちょっとやそっとの不良じゃない、電車が止まっちゃうくらいの不良。
そんなことが何で、今日なの?みたいな不幸。
また、北の国から、初めてのオフ会に出てくるおじいちゃん、
お土産の袋が、過激派の袋と入れ替わっちゃって、
そしてさらに、柔道OLの袋と入れ替わってしまって、さぁ大変。
などなど、いろいろな出来事が、まさしく、ドミノ倒しのごとく起きてゆく。
息もつかせぬ展開、ってのはこのことかっ!?
みたいな勢いで話が進む。
恩田作品、「夜のピクニック」もなかなかしおりを挟めなかったのだが、
コレは、キッパリ、挟まなかった。
しおりいらずの一気読み状態。
2度目も美味しいドミノでござった。
「太陽の塔」
コレは、2度読むほどのことはなかろう、と思っていた。
と言うか、コレ以後、森見作品、読破できた試し無しなのだ・・・。
それなのに、なぜ、コレを買うのだ?
多分、太陽の塔が悪いのだ。
20世紀少年も太陽の塔が登場したところで終わったし。
表紙の太陽の塔は、まさしく太陽の塔だったので、
ついうっかり、手にとってしまったのだ。
手に取ったが最後、置けないのである。
「アナタのおうちに連れてって
」みたいに訴えかけてくるのである。
負けた。買ってしまった。
早速、読み始めると、やはり、妙である。
妄想と自己愛の権化みたいな主人公の言動の一つ一つが、
ナイスなのである。
京大生がステキな生き物のように感じるのである。
いや、あんな京大生がいるとは思わないが。
実は、私の大学時代の後輩(歳は一緒なのだが)と
同じタイプなのである。主人公の一挙手一投足が、彼とだぶるのである。
おかしくておかしくて。
彼は今、人の子の親になっているらしい。あの頃の自分を振り返る時があるのだろうか?
まだ、途中だが、コレは読めそうな気がする。
他の森見作品と何がどう違うのだろうか?
他のもまた挑戦してみようかな。
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