歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2009.11.22
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テーマ: 短歌(1718)
カテゴリ: 游歌

大樽に水満ちゆきぬこの国の老いゆく見ゆる妙心寺展


今、名古屋市博物館で京都の古刹「妙心寺」展が明日(23日)まで開かれています。
臨済宗妙心寺派大本山妙心寺は建武4年(1337)に、花園法皇(はなぞのほうおう:1297~1348)が自らの離宮を改めて禅寺としたことに始まる京都の名刹(めいさつ)です。


重要文化財 花園法皇像 南北朝時代 妙心寺蔵

開山(かいさん)に迎えられた関山慧玄(かんざんえげん:1277~1360、謚号(しごう)・無相大師(むそうだいし))は、行跡を形にして後世に残すことを嫌い語録や頂相(肖像画)を作らせませんでした。
その門流が歴代祖師の画像を掲げるときには、関山は 「一円相」 つまり 「○」 一字で表されていたことが伝えられています。

私も禅宗には強く心惹かれるものが有り、この「一円相」の単純明快な形が禅の究極の姿として心の内奥に浮遊しています。

講演会も充実しているせいか連日、観光バスの団体客や一般の入場者が驚くほど大勢訪れていて駐車場も満杯の状態が続いています。

どれくらいの仏教信者が信心からそれらを拝観に来ているのか分りませんが、中高年の趣味の一つとしてのお寺巡りに準じた行動のようにも思えます。
歳をとってゆく中で自然にそういうものへの関心が深くなっていくのは良く分かります。
”年をとったらそういうものへ関心を持つことは当たり前のこと”として慣習的にそういうモードに入っていくのかも知れませんね。

このところの博物館はお寺関係の展示が多く、その都度、大勢の中高年の方が参観に訪れます。実際はどうなのか分かりませんが、以前より増してそういう展示が増えているように感じます。
まぎれもない高齢化社会になりつつあるのを、この博物館の来場者を見るたびに感じさせられます。


ミュージアム・ショップも大勢の人で賑わっていて、梵字のハンカチやハガキの販売も好評のようです。
欠品になっていた2種類のシルク・ストールも、遅まきながら納入しておきました。





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最終更新日  2020.05.22 19:13:33
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
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