歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2009.12.08
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テーマ: 短歌(1717)
カテゴリ: 游歌

♪  南海の小島のごとく生きゆきて白砂のごとく清らなるべし

♪  自閉といふあるいは一つの才能のただひたすらに描きゆきしもの


17回を迎える「表現者たち」展に新星が登場した。
その子は、北区で絵の教室 「アトリエ・ノア」 を開いている伊藤さんのところへ、養護学校を卒業して引き続き好きな絵を続けたいと13年前に入塾してきた小林真由ちゃん。

養護学校当時はクレヨンしんちゃんばかり描いていたらしいが、5年ほど前に色作りをマスターしてからその描く絵が激変したそうな。
その集中力は素晴らしく、2時間半の間に必ず一枚の水彩画を完成させてしまうのだという。

資料の画集を置いておくと自分で選んで一気呵成に描く。周りに関心がない分その点はで普通の人より有利とも言え、好きというパワー全部がその絵に込められていく。



色彩感覚も筆使いもジャズの即興演奏のように勢いがあり、迷いというものがなく見る者を圧倒します。とても普通の人間にこういう絵は描けません。


クレヨンしんちゃんの絵の影響が見られます。右はお気に入りの東郷青児の絵を元に描いたもの。

これらの絵には参考にした作品や写真が添えられていて、如何にオリジナリティーがあふれた絵になっているかがよくわかります。




右が参考写真で、そのまま描くというより見て感じたものを自分なりの感覚で表現しています。仏像もお気に入りの様子でたくさん描いています。

「ねむの木学園」 の生徒たちも素晴らしい絵を描くことで知られていますね。自閉という特殊な性格はある一つの才能とも言えるのかも知れません。
一つの興味を持ったことだけに集中でき、見栄も欲も義務も責任もなく競争も上下もなく、ただひたすら自分の世界に遊ぶことができるという天賦の才能。


俗世にまみれることも穢れることも知らず、自分の世界にだけ生きているというのは、神に最も近い理想の姿と言えるのかも知れません。

展覧会は、残念ながら6日に終了してしまいましたが、真由ちゃんの絵は近々、障害者の交流イベントのためスペインへ送られることになっているそうです。





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最終更新日  2020.05.31 20:25:52
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
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