今話題の3D映画、キャメロン渾身の 新作・アバター を観てきた。
IMAXの本格的な上映のできる映画館は日本にはまだ限られたところでしか観られない。 109シネマ の全国で4か所だけらしい。疑似3Dというか本来のIMAXではない3Dさえも観られる映画館は限られている。会員になっているユナイテッドシネマは不可なので、とりあえずTOHOシネマ(イオン)で観ることに。
昨日、土曜日は混むと思い、座席だけ確保しようと早めに行ったがすでに真ん中の良い席は埋まっていた。なんとかそこそこの席をカミサンと前後に分かれてGet。
ハリウッド映画はCG全盛で、これでもかの映像で圧倒的な迫力とスピード感で本物のようなリアル感で迫ってくる。
ただあまり3D本来の効果が出ていない。何だかちょっと拍子抜けする画面に少し落胆した。メガネも仰々しくてやたら重いので観ていて鼻の脇が痛くなってくる。
特に眼鏡をかけている自分のような人には辛いものがある。途中で何度も外して観たりする。
圧倒的な迫力の画面であり結構おもしろく(ストーリーはステレオタイプで、またかの感がしないでもない)、そんなに長い感じもしなかったが観終わった後に何もなこらないのは何故か。
空想映画であることで、展開している内容が何かあまりに遠い出来事のような気がしてしまい、感情移入が上手くできず情動が揺さぶられるようなことがない。
自分とシンクロする部分がないのが原因か。
昨近のハリウッド映画は、CGを使う事で逆に何かを失ってしまっているように思わずにいられない。CGにエネルギーとマネーを吸い取られ、画面で驚かすことで満足させるという制作理念が先行した結果がもたらす弊害かと思う。
「凄かったねー!」で終わるような映画はもういい、という感じ。
大迫力のスペクタル映画はたまに見るから良いのであって、しょっちゅう見ていれば慣れてきて感動も薄れるし、それ以上の物を観ないと満足しなくなる。これは好みの問題と言ってしまえばそれだけです。観る側が選択して行けばいいのかもしれない。が、選択の余地があまりないのが今の映画事情じゃないかな。
今、ヒッチコックが生きていたら、一体どんな映画を作るのだろうか。彼だったら敢えてすべての虚飾を捨てて白黒の映画を造るかもしれないなぁ、なんて思った夕べでした。
「日歌」が千首を超えたのを機に、 「游歌」 とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
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