生物多様性の根幹が揺らぎ始めている。
世界の野生生物のリスト「レッドリスト」の2009年版が、IUCN(国際自然保護連合)により発表されました。
このリストでは、評価対象となった 4万7,677種 の野生生物のうち、 1万7,291種 が絶滅のおそれのある種としてリストアップされました。
評価の対象となった哺乳類のうち21%、両生類の30%、鳥類の12%、爬虫類の28%、淡水魚の37%、植物の70%、昆虫や貝などの無脊椎動物のうち35%が、絶滅の危機にあることを明らかにしました。
爬虫類は、1,677種。このうち、469種が絶滅の危機にあり、22種がすでに絶滅、もしくは野生では絶滅したとみられています。
「世界の爬虫類は、現時点で把握しているよりも、さらに悪い現状に置かれている可能性がある」との意見もあり、爬虫類の評価を行なうためには、さらに200~300万ドルの費用がかかり、現状では資金が不足しており究明には困難も指摘されている。
IUCNのレッドリスト部門のマネージャー、クレイグ・ヒルトン・テイラーは「これらの結果は氷山の一角に過ぎない。われわれはようやく4万7,662種の野生生物の評価を、何とか終えることができただけだ。深刻な脅威にさらされながら、いまだ評価が済んでいない種が何十万といる」と言う。 WWF のサイトより
「WWF」は人と自然が調和して生きられる未来を目指して、約100カ国で活動している環境保護団体です。
月々500円の支援金で環境保全に協力する事が出来ます。
レッドリストの詳細は こちら 。
生物多様性の状況 (哺乳類、鳥類、維管植物) ★クリックすると拡大します。
これを見ると、メキシコがずば抜けて生物多様性に優れている事が分かります。
♪ あの虫もあの植物も思い出のページの中にしかいぬ未来
人間の存在は自然の一員として成り立っているわけで、自然と「共生」しなければ生きてゆく事は出来ません。みんな繋がっている”仲間”なんです。
それなのに、自然の中で最も不自然な存在なのが人間です。
自然に支えられて生きている一哺乳動物の人間が、環境を破壊し、生物多様性を急速に奪っている。これ以上進行させてはまずいですね。
人間という種の存亡にもかかわっているのですから。
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