
葡萄の枝にいる虫を探しているらしく、頻りに移動しながら、手当たり次第に突っついている。
葡萄の棚が雨樋に括りつけてあるので、そこから伝わった音がトイレにまで聞こえて来たらしい。
頭が黒く頬が白い。胸が茶色くて四十雀に似ているが、ちょっと違うようだ。調べるために写真を撮り始めたら、直ぐに飛んで行ってしまった。改めてトイレに入り直し、リトゥルベンをリリースしビッグベンにも去ってもらった。
図鑑で調べてみるとどうやら「ヤマガラ」らしい。
食性は雑食で、昆虫、クモ、果実などを食べる。主に樹上で採食し夏季は主に動物質を、冬季は主に果実を食べるとある。堅い果実は後肢で挟み、嘴でこじ開けて中身を食べる。また樹皮などに果実を蓄える事(貯食)もあるらしい。
嘴がかなり頑丈に出来ているらしく、そういえば葡萄の枝だけではなく支えている棒の部分にも嘴を当てている様にも見えた。嘴のメンテナンスか何かをしていたのかも知れない。
学習能力が高いため芸を仕込む事もでき、覚えさせた芸は江戸時代に盛んに披露された。特におみくじを引かせる芸が多く、1980年ごろまでは神社の境内などの日本各地で見られた。そのため年輩者には本種はおみくじを引く小鳥のイメージが強いが、おみくじ芸自体は戦後になってから流行し発展してきたもので、曲芸は時代の変化とともに変遷してきた事が記録から読み取れるという。
しかし鳥獣保護法制定による捕獲の禁止、自然保護運動の高まり、別の愛玩鳥の流通などにより、これらの芸は次第に姿を消してゆき、1990年頃には完全に姿を消してしまったらしい。このような芸をさせるために種が特定され飼育されてきた歴史は、日本のヤマガラ以外は世界に類例を見ないという。
そういえば、私も「おみくじ芸」を見たことがある。パッパッと飛んで行って扉を開け、サッと咥えて戻って来る姿がとても可愛く、賢いんだなあと思った。あれがこの鳥だったのか。最初はピンと来なかったが、この記事を読んでその時の様子を思い出した。
昨日、ウグイスの初鳴きを聞いた。一度しか鳴かなかったので、空耳かとも思ったが、間違いではないと思う。
今年は「アオジ」もやって来て、数日前にも庭で餌を漁っていた矢先の、この「ヤマガラ」の来訪。野鳥が身近なところにやって来るというのは嬉しいものだ。
昔は随分いろんな鳥が隣家の庭や餌台に来ていたが、最近は全く姿を見せなくなった鳥も多い。少し変わったウグイスやシメ、ヒレンジャクにコゲラ、ニューナイスズメなんかも来ていた。
ツバメが減ったというニュースを数年前から聞いていたが、今年は何か変化があるのだろうか。
吾が庭でもこんなツーショットが見られる日が来るのだろうか。四十雀の巣箱も設置したし、今年の秋は、早めに雑穀とか脂身などを餌台に乗せてやろう。そうすれば色々な鳥がやって来るようになるかも知れない。
ヒヨドリを捕まえて来たピピは、あの日以降は何事も無かったように静かだ。以前ののんびり屋のままなので、その点は心配なさそうだ。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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