
この病院は、親父先生と息子先生と二人でやっている。以前罹ったことがあり、その時は古い付きあいでもないので若先生の方に回された。提出した診察券が色分けされているらしく、今回も当然若先生だ。発熱の経緯と状況を説明する。その朝は36.9度とほとんど熱が無かった。聴診器で肺の雑音の有無を調べたが異常なし。喉を覗いてちょっと赤いとのことで「薬を出しておきましょうか?」というので、大した自覚症状も無いので断る。他の症状は何も無いのだが、熱の出方を思ってか「インフルエンザの検査をしますか?」と聞くので、これも必要ないと答える。
葛根湯を飲むと熱が下がることを話すと、葛根湯は風邪にも効くし良い薬だという。肺炎の疑いを思って来たので「その可能性はどうでしょうか?」と聞くと、レントゲンを撮ってみないと分からないという。「実際に肺炎になると、どんな症状が出るんですか?」と聞いてみる。痰が溜まるので激しい咳が出るし、熱もかなり出るという。「レントゲンを撮りましょうか?」と又聞いてくる。「このまま再び熱がぶり返すようなら、改めてレントゲンを撮りに来ます。」と応えて、これもスルーした。
診断は、発熱の推移と状況をみても治る方向へ向かっているということらしい。
葛根湯【効能】感冒、鼻かぜ、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
【特徴】風邪には非常によく使われる麻黄を含む処方です。葛根は、解熱作用が知られており、発熱性疾患や感冒、鎮痛作用としては首筋・背肩の凝りに非常に有効で、神経痛などにも用いられます。用いる時期が早い程即効性がある。
【配合生薬】葛根(カッコン) →解熱・鎮痛作用、筋弛緩作用。麻黄(マオウ) →発汗・解熱・鎮咳作用。大棗(タイソウ) →滋養強壮、鎮静作用。桂皮(ケイヒ) →発汗作用、水分代謝調節。芍薬(シャクヤク) →鎮痛・抗炎症作用。甘草(カンゾウ) →生薬の調和。生姜(ショウキョウ) →健胃作用
また熱が出るといけないので葛根湯を出してもいいのだが、手持ちが有るならそれを飲んでくださいという。最近は、こういう場面で葛根湯を処方するのは当たり前になっているらしい。胃を荒らしたり、眠くなるような副作用も少なく、飲み過ぎても害にならない。葛根湯は、風邪にも効くし筋肉痛など色んなときに使えるとても優れた漢方薬だ。日本の医学界も漸く漢方薬を受け入れるようになってきた様だ。
逆流性食道炎の疑いを訴えたが、その検査をするでもなく適当にスルーされた。
結局、治療らしきものも検査も何もしないで終了。初診料と何やらで850円掛っただけで済んだ。
何だか頼りない若先生。結局、発熱の原因を特定するまでの意欲もなく、こちらの意に応じて事を済ませたという感じで。親父が現役でやっている内は、地元の掛かりつけの医者としてはそちらに診てもらいたいという患者も多いだろう。実際、待ち時間もかなり違う。大先生は1時間以上かかるところを、若先生は30分も待たなかった。いくら頑張っても親父には敵わないという状況で腰が据わらず、商売っ気も出ないのだろう。親父が死んで初めて、責任感とか院長としての自負が生まれてくるのだろうか。
何か、良いような悪い様な心持で帰って来た。熱そのものは無いが、熱の後遺症か体が重くてだるい。本調子でないのは確かで、まだ熱が出る兆しを感じさせていた。そうなったらまた葛根湯を飲めばいいと思っている。
安静にしていようと炬燵に入っていたら、うつらうつらしていて3時間もの間そんな状態だったらしい。健康なときならそんな事は有りえない。まだ熱が体にこもっているのだろうと思ったが、それ以降は徐々に体がしっかりしてきた。夕方にはほぼ正常に戻った。
昨夜もぐっすり眠れ、今朝は久しぶりに清々しい朝を迎えられ、9キロほどのウォーキングにも出かけたほどです。
何はともあれ、今回の発熱の発端は逆流性食道炎にある。多分、レントゲンを撮ればわずかな所見が見つかるはずだ。NHK 「ためしてガッテン」 でも肺炎がテーマの回でこれを取り上げていた。
症状が改善しても再発しやすい病気で、自覚症状がなくなても、生活習慣と食事に気をつける必要がある。普段から背筋を伸ばし前かがみにならない、酒は控え、就寝中はお腹から頭にかけて高くする、ベルトや下着などでしめつけない、重いものなどを持ち上げない、適度な運動をする、などを心がける。
また、脂肪分やタンパク質の多い食事をとりすぎないようにすることや、胃酸を増やしたり胸やけの症状を悪くしたりすることのある、チョコレート・ケーキなどの甘いもの、唐辛子・コショウなどの香辛料、みかんやレモンなどの酸味の強い果物、消化の悪い食べ物などは摂る量を減らすこと。アルコールは、胃酸の分泌を増やすと同時に、食道下部括約筋をゆるめるらしく、コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインも、胃酸の分泌を増やすという。全く、私の普段している事がことごとく原因を作っていたらしい。
一度にとる食事の量を減らし、腹八分目を心がける。食後3時間くらいは、胃の内容物の逆流が起こりやすいので食後すぐに横になったり、寝る前に食事をとることは避ける。胃や食道の手術をした人は一番リスクが高いともいい、これも正しく当てはまる。
控えおろう!控えおろう!胃液様の逆流だ!食道と肺への道を開けい!
それが嫌なら、辛・甘・脂・酒を控えおろう!ってか。とほほほ・・・。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
◆ 満10年となりました。 2016.05.07 コメント(2)
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