♪ 意地と我を張り合ひし時リビングの空気わずかに黄ばみゆくなり
言いたいことを言わず、何でもかんでも中途半端に済ませて不満を募らせていくよりは良いに決まっている。現に、それで長寿を獲得している老夫婦がいるのだから確かでしょう。
老いて益々穏やかになっていき、好々爺としていつもニコニコしているのが理想とされるが、どうもそれはそう簡単なことではないようだ。
口喧嘩する元気もなくなって相手の非を認めざるを得ない老人が、ポーカーフェースのように表情を隠し、煙幕を張って煙に巻くごとき窮余のテクニックではないのか。
翁媼(おうおう) 花巻・大沢温泉
ご長寿の方々が巷に溢れる昨近、好々爺と思える笑顔の老人をあまり見たことが無い。TVの前に引っ張り出された「きんさん、ぎんさん」も、決していつもニコニコしているわけでもなかった。ちゃんと対応して、まともな会話をしようと思って居ればそうニコニコばかりはしていられない。気に入らない事もたくさんあっただろう。
やっぱり、理想は「勝手つんぼ」かな。都合の悪いものは聞こない振りをしてやり過ごす。都合の良いに事だけ反応して、いつもニコニコいい心持でいる。
こうしていれば腹も立たないだろうし、ストレスも溜まらない。これが好々爺の理想的なあるべき姿じゃなかろうか。夫婦で長寿なら二人が揃って耳が遠いというのがいい。片方だけの場合もやはり、つんぼの振りをしている方が身のためというものだ。
残念ながら「好々婆」という言葉はないんですね。男尊女卑の故か、爺は目上の立派な男の人という意味合いの言葉なので、当然そこに女性は登場しないわけだ。鬼婆はあっても鬼爺はいないというのもそんな事に由来するのかも知れない。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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