♪ 金といふ化け物を捨て空高し木の葉をもつて営みを為す
金が金を生み、物の価値が金銭的なものでしか捉えられなくなって久しい。水や電気は高い方から低い方へ流れるのに、金だけは低い方から高い方へと流れていく。
日銀の低金利政策は、高気圧と低気圧の関係に似ていないか。高気圧と言う金持ちから流れ出た金が、回り回って低所得者にいき渡るかに見えて、結局、最後には高所得者に吸い取られてゆくということになるんじゃないか。
9月27日の天声人語にこんな話が載っていた。
紙幣は発行されておらず、通帳方式となっている。現在、「萬」への参加登録者は350人(メーリングリスト上の数字)。内訳は旧藤野町民が75%、旧相模湖町民が5%、他は近隣の県外の人たち。
事務局スタッフのmeenaさん(通称)は、「地域通貨は、円よりも豊かな気持ちになれる生活を送るためのものです。お互い様で助け合っていくので、おカネだけではなくて人の心が動くものです」。
まず参加希望者は入会金1000円を事務局に支払い、自分の通帳をもらう。年会費などの負担は一切ない。入会時に自分ができることやしてもらいたいこと、連絡先などの情報を提示し、メーリングリストなどによって会員間で共有することになる。入会した時の通帳は何の記載のない「0萬」で、ここからスタートする。
モノやサービスの交換はそれぞれの会員が1対1で取引し、何かをしてあげたときはプラス、してもらったときはマイナスをそれぞれの通帳に自分で記入する。その単位が「萬」(よろづ)で、目安として1萬を1円とする。
何萬にするかは当事者間で話し合って決め、両者のプラス・マイナスはゼロにする。互いの通帳にサインし、取引はこれで終了となる。通帳に「お互い様」のやり取りを記録するだけ(取引に萬と円の併用も可)なのだ。
子どもの椅子や机、かばんなどが萬を通して地域内をぐるぐる回っていたり、引っ越してきた人が萬で家具一式を揃えられたり、モノやサービスの地域内循環が拡大しているという。
また、最終バスに乗り遅れた人が会員仲間に電話し、2000萬で送迎してもらったり、旅行中の植物への水やりを萬で依頼するなど、その使い方は多岐にわたっている。つまり、萬の存在が地域内の様々な潜在ニーズを掘り起こすことにつながっていると言える。
meenaさんは、「マイナスが貯まる人も地域にとって重要な存在です。自分が誰かの役に立てるときやことがあったら、その力を分けてください」と。確かに、メンバー個々人ごとに萬のプラスやマイナスの額が違っても、地域全体では萬のプラスマイナスはいつもゼロとなる。マイナスが増えても気にする必要はないというわけだ。
コミュニティづくりで成果を上げている他の地域通貨は、千葉県鴨川の「安房マネー」や長野県上田の「ま~ゆ」、東京都国分寺の「ぶんじ」などがあるそうです。 DIAMOND Online より抜粋
いいねえ、このシステムは。地域の人間関係を豊かにし、困ったときに誰かが助けてくれるという安心感を生み出し、人と人をつなぎ、地域の中に安心と幸福を循環させ、それらをより豊潤に育て上げるものとなっている。
高齢者のシェアハウスが増えているそうですが、まさに地域全体がシェアハウスみたいなもの。それぞれが自分のできる事を提供し、出来ない事をしてもらう。
心と文化の物々交換。人間だからこその豊かな営みに他ならない。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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