2005年07月25日
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カテゴリ: 日記
大きな地震が来たばかりなのに、

今度は台風が来るというので、慌てて買い物に行って来た

これは、その買い物先のスーパーでの出来事


いつものように、スーパーで買い物を始めたら、

入り口のところで大きな声で叫んでいる男の人がいた

(いや、その人は話しているつもりだったらしい)

突然の出来事に、周りの買い物客は一斉に振り返った


その男の人は、6~70代位の男性だった

なにやら、話していることがハッキリしなかったのだけど



でも、目の前にあるのに。。。と思ったら、

その人は、小脇に白い杖を抱えていた

だからカゴがどこにあるのか分からなかったのだ



でも、なんで小脇に抱えているんだろう?と疑問に思ってその男性を見ると

歩道などならいざ知らず、スーパーのように通路が狭く

商品が所狭しと並んでいる場所では

杖をついて、誰かの足をつついてしまったり、

商品をつついてしまったりしてはいけないと思っているらしい様子が伺われた



一見すると、気の良さそうなおじいさんなのだが

あんなに大きな声で、誰ともなく話しかけなくてはいけないということは

きっと目を悪くしてから学んだ知恵なのだろう



「私は目が見えないので、ご迷惑をおかけします」と丁寧に頭を下げている



少しの移動にも、つい杖に手が伸びそうになるのを、

ハッと抑えるようにして、そろそろと店内を歩いては

次に買いたい物の名前を告げて、

売り場へ案内してもらうという作業を繰り返していた



なぜお店では、誰かがついてサポートしてあげないのだろう?と疑問に思った



もし今私が何らかの原因で、目を悪くしてしまったら・・・とも思った

そう仮定して改めて売り場を見ると

それなりに通路がとってはあるものの

野菜一つとっても、皆どの商品も、同じような袋に入っていて

触っただけでは、何がなんだか分からない



商品名も、紙に書いてぶら下げてあるだけでは

値段も、容量もなにも分からないままだ

これでは、私一人ではこの店内を歩くこともできなければ

とうてい買いたい物を探すことなど出来ないと思った



その男の人に対しても、大きな声での問いかけに答えて

面倒を見てあげているのは、同じ位の年の女性ばかり

私は、始めから少し離れたところにいたこともあって

手を貸してあげようかな?と迷いながら

結局何もできないまま、男の人は、数点の買い物を終えてしまった



近頃では、バリアフリーという言葉を、以前よりも良く耳にするようになった。

しかし、表面的な政策やらなんやらの噂は聞くものの

実際には、きちんと対処できていないのが実情だ

今日の男の人の姿は、そのことの証のように思えた。

これからますます高齢化社会を向え

元気に買い物に来てくれる人ばかりではないだろう

現に、糖尿病などの様々な要因で、

後天的に視力を失う人も増えてきている

そういった現状に対して、私も含め社会全体で

もっと考えたり、行動を起こす必要があると実感した出来事だった。








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最終更新日  2005年07月25日 16時25分37秒
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