はるのひの気まぐれ通り雨

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Jul 14, 2009

楽しむこと…大江千里のＮＹエッセイ

(12)

テーマ：好きなアーティストは誰？？(2270)

カテゴリ：千ちゃん

我が家は関西電力にお世話になっているんですが

「はぴeポイントクラブ」というクレジットの会員でもあります。

何の話かというと、その会員に季刊誌が届けられるのですが、
その巻末に、大江千里さんがエッセイを連載しているのに
気づいたのが、前回の春のこと。
もうすでに4回目でしたが、3回目までは気づかずに
（というかよく読まずに）残念ながら捨ててしまっていた。

現在は、日本での音楽活動を休止して

「千里の森」ブログでは、軽いタッチでほとんど毎日更新がありますが
エッセイの方も、いいことが書いてある。

こういう所に転載するのは、著作権上？？？よくないのかな？
とか思ったりしたので、書かなかったのだけれども
著作ではないし、雑誌にも「転載を禁ず」とは書かれていない…
欲しければ多分、関西電力にいえば送ってもらえるような情報誌なので
紹介してみようと。

「今日のキモチ、明日のシアワセ」、エッセイのタイトルです。
昨日、夏号がきたので、あぁそうそうと思い出して
皆さまには2009年4月の春号の内容をお届けしてみます
（まずければ消すかもしれません）

　去年の暮れ、肩の関節とじん帯を傷めてしまった。肩から手首、肘と腕全体が痺れてしまうという深刻なものだった。最初はそれでも練習を続けていたのだがあまりに症状がひどいので病院で診てもらうことにしたら即刻治療することに。

　音楽学校で自分の楽器が弾けないというのはつらい。悔しさと無念さが入り交じった気持ちで地団太を踏んだが、もしこのまま弾き続けると一生ピアノが弾けなくなるかもしれないと思うと、少しのあいだは心を大きくもって練習を休もう、という決断に達した。
治療自体はカイロとあとはジェルを使って電気の効果を骨の奥まで入れるというもの。スポーツ選手のように一日おきに病院に通った。丁度寒い時期だったので心も体も凍えそうだったが、あきらめずに毎日少しずつのリハビリのメニューをこなしていくと、ちょっとずつだが腕の感覚も徐々に戻ってきて動くようになり、今ではやっと週一の通院と治療の回数もかなり減ってきた。そして待望の練習を再開した。

　努力すればなんとかなる、必ずやっただけうまくなれる、そんな自分への過信が招いた故障だった。結果としてピアノに触れられない悔しい日々が続き、仕方なくその分の時間を、音楽を聴いたり歌ったりして過ごした。不思議なものでほんとにピアノが恋しかったけど離れてる時間にピアノへの思いが膨らんで、歌うと歌手なので音符がどんどん踊りだすのでフレーズが一気に増えてゆくのが楽しくてしょうがなくなった。どうせリハビリするんだから必ず治る日が来ると信じて楽しもう、そんな気持ちだった。

　まあ、そんなことがあって、今は以前のようなしゃにむな弾き方はしない。練習するという感覚でピアノに接するのをやめて、好きなことだけを楽しんでやることにした。そりゃそれだけじゃすまされない暗記ごととかも多いけれど、基本は楽しくやる！　結局楽しんだことしか本当の意味で身につかないということに今回の件で気づかされたから。だから、僕の中の音楽の春は当分先ですが、今年の春は、なんだか特別な気持ちで迎えています。

元気をもらえる歌です。→　 YouTube-エールをおくろう