楽天版じぶん更新日記

2025.09.21
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9月22日に竜舌蘭栽培担当の学芸員さんから直接説明をきくことができましたので、昨日の内容を次のように訂正させていただきます。

  • 最近出現した雄しべは、花茎の下部のほうが開花しただけであって、1か月前に開花した花茎上部と時間がずれていただけ。なので「雌性先熟」ではない。
  • この種の植物では、栄養状態が良いと、ムカゴを作ったり追加で花をさかせたりすることがある。
  • 結実が少ない場合も、追加で花を咲かせようとする仕組みがある。
  • 花茎上部にできている実は自家受粉の可能性がある(7月31日には雄花も出ていた。↓の写真参照)
  • 竜舌蘭は他家受粉される確率が低いため、さまざまな方法で子孫を残そうとしている。



以下は元の記事

このところ何度か竜舌蘭の話題を取り上げてきました。すでに花が終わって実ができてきたのに、最近になって黄色いヒモ状のものが出現。おそらく「雌性先熟」により先に雌しべが受粉して実が成長、そして今頃になって雄しべが出てきたものと思われましたが、ネット上には「 アオノリュウゼツランは雄性先熟 という記事があり確信が持てませんでした。ChatGPTで何度かやりとりした結果、以下のような結論に達しました【要約・改変あり】。

  • 一般的に Agave americana は「雄性先熟」とする記述が多いのですが、
    実際には 種内でも変動 があり、観察地点や個体群によって「雄性先熟」「雌性先熟」の両方が報告されています。
  • 一部の研究では、アガベ類では 花粉散布と柱頭受容性が完全には一致せず、ずれ方に多様性がある とされています(つまり protandry/protogyny 両方が現れ得る)。
  • 園芸品種(marginata のような斑入り栽培品種)では、開花時期や性表現に変動が出やすいという指摘もあります。
  • ご観察の「Agave americana marginata」は、雌性先熟 と言って差し支えありません。
  • アガベ属全体としては protandry が多いとされますが、種内変異・品種差・環境条件によって protogyny も現れる ことがあると考えられます。
  • 特に marginata のような栽培品種は「雌性先熟」が出やすい可能性があります。


もっとも、私にはまだ分からない点もあります。

  • リュウゼツラン・マルギナータの花茎はこの1本だけでしかも夜間は閉鎖される温室内にある。とするとどこからどうやって花粉が運ばれたのか?
  • 7月31日の写真を見ると、この時にも雄しべのようなものが出現しているように見える。とすると実ができたのは7月31日頃の自家受粉、今回の雄しべは2回目の出現ということではないか?


以下、時系列順に掲載。

7月31日 に確認した花の再掲】







【9月上旬。花茎全体と、実がついている様子】











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最終更新日  2025.09.22 12:17:39
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