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2007.03.05
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皆さん、こんにちは。一ヶ月もご無沙汰してしまいました。

2月に入ってから、フランス語のレッスンを再開したり、ちょっとした

翻訳ボランティアの仕事をやったりと、けっこう忙しくしていました。

実は、自分の小さなプロジェクトも進行中。このことについては、また

日を改めてお話しできると思います。


この間に、悲しいこともひとつありました。このブログにも何度か登場

してもらった、 我が家の門番のジョン のお母様が亡くなられたのです。


折しも、お母様が逝去された時、私はジョンの運転する車に乗って、ある



入院しているんだ」とぽつりと言うジョン。イヤな気はしたのですが、

どれくらい悪いのか聞くのも気がひけて、そのまま目的地へ向かいました。

用事を済ませた直後、ジョンの奥さんから電話。お母様が亡くなられた

ことを伝えてきたのでした。


私たちはそのまま病院に直行しました。家族みんなが集まっていて、ジョンが

着くなり、みんなで抱き合っておいおい泣き始めました。こちらの人たちは、

誰かが亡くなったときの悲しみを、大げさにと言っていいほど激しく表現する

のです。そうすることで、亡くなった方を大切に思っていたことを表わすのだ

そうです。


私はといえば、ジョンにお母様の入院のことを告げられたとき、すぐに病院へ

向かう決断をしなかったことが悔やまれてなりませんでした。そうすれば、



いました。前日、お母様が入院されたことをジョンが伝えた時、休暇をとって

一緒にいるように言えば良かった、と。


しかし、悔やんでも後の祭りです。せめてものつぐない、というわけでもない

のですが、それから埋葬までの数日間、夫は毎晩ジョンの家へ通って、できる

手助けをし、埋葬にも同行しました。




出棺の時、ジョンのいわゆる「ご近所の人たち」がいわば道を阻んで、道を

開けるためにお金を要求してきたそうです。また、墓地では、もう「満杯」な

ため、新しく亡くなった方を埋葬するために、以前埋葬された人の墓を掘り

起こすことがよくあるのだそうです。ちょっときれいな棺を盗むために墓を

あさる人たちも後を絶たないとか。そして、それを防ぐために埋葬後の墓に

コンクリートをかぶせるのに、墓堀りの人たちは既に支払ってある金額のほかに

法外なお金を請求してきたそうです。肉親の死を悲しんでいる人たちを前に

そういったやりとりが繰り広げられるのは聞くに耐えなかった。君は来なくて

良かったよ、と夫は言っていました。


みんなが貧しいのも、暮らしが苦しいのも、政府が機能していなくてあてに

できないのも、知っている。生きていくためには手段を選ばないようになる

のも、好きにはなれないけれど、分かる気はする。でも、その中でも「聖域」

はあるように思うのです。そして、葬式はその最たる例ではないかと。


実に気さくで親切で信心深い顔を持つこの街の人たち。その一方で、平然と

上記のようなことが行われていて、それが「よくないけれど起こってしまうこと」

ではなく、当たり前のようにまかり通っている。愛する人たちの死を悼むために

大声で泣く慣わしを持っていながら、埋葬の機会を利用して遺族にたかる人たち。

こんなにも相反するものが、どうやってこの人たちの中に共存できて、どうして

何のきしみも引き起こさないでいられるのか、私には分からない。


違う国のことを安易に良い・悪いで判断して書くことは極力避けている私ですが、

あまりにひどいことは、はっきりひどいと言おう。今日は、そんな気持ちで書いて

みました。





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Last updated  2007.03.05 23:37:41
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