むかーし、昔、まだ私が28歳くらいで、厚かましくも我が物顔で日本の空を「チーフパーサー」のバッチを付けて飛んでいたころの話。
実はこのチーフパーサーなのですが、私は昇格訓練のテスト明けの翌日から
いきなり、747-400(いわゆるジャンボ機ってやつです)のチーフにアサインされていて、それは、もう、緊張の余り眠れなかったものです。同じ日に昇格した同期や先輩など、周囲は「昇格訓練の翌日からチーパー(チーフパーサーの省略語)アサインするなんて、けっこうチャレンジャーな会社だよねぇ。」などと、すっかりヒトゴト。
28歳の私と、まだ20代前半くらいの、CAと、総勢12人、キャプテンやコーパイ(副操縦士)など合わせたら1機に14人のクルーが乗務するのでそのキャビン責任者となるのだ。
しかし、やっぱり、私も新米チーパーだし、(注!チーマーではない!)、勝手がわからん。
どう振舞ったらいいのか、随分試行錯誤したものです。
入社した頃から「5分前行動」を全社員叩き込まれていたので、もちろんフライト前のブリーフィングは新人の頃から5分前、準備などもあるので時には7~10分前には、ブリーフィングボードの前でスタンバイ。出社1時間くらい前から客室部にいて、勉強したり、情報収集したりしていたし。
絶対に遅れてはいけない、遅刻やちょっと、出遅れた感があると、その日一日のフライトに影響するくらい、ものすごいナーバスな世界でした。
特に、このブリーフィングはこの世にこんな威圧感のある世界があるものなのか~と思うくらい、緊張するのです。
その、ブリーフィングに、チーパーの真新しいバッチを胸に、ブリーフィングボードに行きました。もちろん5分前に。
その緊急時のブリーフィングから、サービスブリーフィングまでの様子を、影から見ているM谷マネージャーの目線を気にしながら。淡々とブリーフィングを済ませました。
初チーパー便を終了し(今でも覚えている・・・東京ー福岡の往復便だった)、羽田に舞い戻ってきた時、とっても安心しました。
「何事もなく、戻ってこれてよかった・・・」
デ・ブリーフィング(反省会みたいなもの)が終了した時、
M谷マネージャーが近寄ってきて
「おつかれさま。タニグチ女史。無事に終了して何よりです。昇格翌日なのに、よくがんばりましたね。ところで、ちょっとお話があるんだけど、いいかしら?」
(つづく)
以前読んだ本 2007/07/16
リーダーの心得 最終話 2007/01/12 コメント(3)
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