小役人の人生徒然遍路日記

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マリリンたちのパパ @ ご訪問ありがとうございます こんにちは ご訪問ありがとうございます …
とっていわく @ Re:区切り遍路1回目 1番~19番を終えて(05/17) はじめまして >今回の旅で、何か変…

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2006.05.03
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カテゴリ: 遍路
 いよいよ区切り遍路一回目の1日目。

 タクシー所要25分、3,300円程度であった。

1番札所 霊山寺
 タクシーは霊山寺の、まさに遍路用品の売店兼納経所の前に横付けされた。早速、遍路に必須な金剛杖と白衣を購入しなくてはならない。白衣は、実用的な袖なしベストタイプを購入。このベスト白衣。ポケットがいっぱいあって、地図などを懐に入れておくにも最適だった。店員さんに、金剛杖のどこに名前を書けば良いのかなどを聞き(金剛杖の「南無大師遍照金剛 同行二人」と書いてある反対裏側に名前を書くらしい。)、早速、白衣に手を通し、輪袈裟をかける。これで立派な遍路姿。さすがに笠までは恥ずかしさもあってか、購入せず、持ってきた普通の帽子をかぶる事にした(次の区切りには、笠をかぶりたいと思ったりして…。)。
 第一番の出発の地と言うのに、売店から入ったせいか、山門を通らずに境内に入ってしまった。時間が少し遅いためか、団体客は少な目だったが、やはり車遍路は多い。
 手を清め、本堂で、お札を納め、礼拝し、恥かしい、初めての読経。本当に、小さい声だっただろう。次に大師堂で納札、礼拝、読経。そしてまたもとの売店兼納経所で、納経の御朱印をいただく。1番さんは、現地で納経帳を買うと、既に朱印が押してあるらしく、そのせいか納経は空いていた。
 さぁ、第1番が終わった。これから、本格的に歩き遍路が始まる。金剛丈を手に、白衣と輪袈裟で、まだ恥かしさ半分で2番極楽寺を目指す。
10:15 1番発。

2番札所 極楽寺
 1番から2番への初めての遍路道。白い白衣と輪袈裟、金剛杖が自分でもまぶしく感じる。歩みは快調。
 20~30分程度で到着。家族連れや車遍路、タクシーでの遍路が目立つ。1番さんではあわただしくてできなかったが、今回は鐘を撞いてみた。鐘の音の振動が伝わってきて、何ともいえない気分。しかし、まだ参拝手順がたどたどしい。本堂と大師堂の途中でリュックを降ろしたときに、数珠を置き忘れたり、まだまだ俄か信心丸出し。でも、読経は出発前に数度練習していたからか、結構自分ではよく読めていると思う(傍から聞いたら、声小さくてリズムもめちゃくちゃなんだろうけれど)。
 2番さんでも納経所に大きめの売店が併設されていた。ご朱印を待つ列が、建物の外にまで伸びて、順番待ち。朱印を書いている方に歩き遍路ですか?と聞かれ、そうだと答えたら、しきりとお弁当を進められる。「この先ずっと食堂とかありませんよ」と言う言葉に、迷いつつ、お弁当を買って、少し早めの昼食。不浄の場所には金剛杖、輪袈裟は持ち込まないよう(本などで勉強したのをちゃんと守って)、金剛杖を置いて、輪袈裟をはずし、お手洗いへ。
11:25 2番発。

3番札所 金泉寺
 2番さんを出るとすぐ、本などで紹介されていた遍路の道しるべにお目にかかる。本当に、歩くだけにある細い田舎道。少し進むたびに、看板であったり、シールであったり、励ましの言葉であったり、いろいろな道しるべにお目にかかる。今後、どれだけこの道しるべに守られ、助けられることか。これだけでも、「遍路」というものが、一人歩きであっても、多くの人たちによって見守られ、支えられていることがわかる。「お大師様と同行二人」すなわち、四国の遍路を守ってくださる方々との「同行二人」なのだろう。
 25分ほどで金泉寺着。しかし、この遍路道。山門を通らず、裏から入るような形になっている。形式どおり、山門の前で一礼し、気持ちを整え参拝したいのだが…。
12:25 3番発。

4番札所 大日寺
 4番大日寺までは約5km。今日の日程では一番長く歩く距離となる。そういえば、今まであまり歩き遍路を見かけない。やはり今は車で廻っているのだろうかと思ったら、前にお遍路さん2人連れ発見。どうやら、ご夫婦のよう。並んで歩く姿がなんだかとても仲睦まじく思える。ちょっと、うらやましかったりして…。「お先に~」と、声をかけ、先を急ぐ。
 大日寺は、少し山を入ったところにあり、次の5番に向かうのに少しだけ、来た道を戻る感じになる。ここで、歩きのお遍路さんたちと数名、すれ違った。野宿覚悟と思われる、銀マットを持ったお遍路さんなど、頭の下がる思いで、「こんにちわ。お疲れ様です。」と、声をかける。その他にも、途中の無人寺で、お遍路さんのアンケートが置いてあったり、数人のお遍路さんにもお会いした。1番から3番までは、歩きのお遍路さんとはあまり会わなかったが、ここに来て、結構たくさんの人が歩いていることを知る。
 13:30大日寺着。少し山に入った、こぎれいなお寺だった。外国人のお遍路さんも2人程見かけた。少しだけ、足が重くなってきた気がするが、まだ大丈夫!
 13:55 4番発。

5番札所 地蔵寺

 参拝後、大日寺からの下り道で、そろそろ足が痛くなってきたので、境内の椅子で休憩。隣の椅子で休憩していたお遍路さん一行の女性の方から、蜜柑のおすそわけを受ける。彼女は大阪からの人で、もう2回も遍路を廻っているとのこと。2~3人のグループで来ていた。すごいと言うより、2回廻れる境遇をうらやましく思った。
 靴を脱いで、足を見てみたら、うっすらマメらしきものが出来ている。靴、履き慣らしてなかったからかな~。今からこんなで大丈夫か、少し不安を感じた。
 15:00 5番発。

6番札所 安楽寺
 次は3km程歩いて、今晩宿泊の宿「旅館 寿食堂」を目指す。しかし、まだ時間が早いし、納経所は17:00まで開いているので、余裕があったら、6番の安楽時を目指すことにした。先ほど、蜜柑のおすそ分けをいただいたお遍路さん曰く、安楽寺の宿坊(お寺の宿)は個人宿泊も受け入れていて、結構多くの人が、今晩お世話になるそうだ。朝晩の勤行もあるようなので、一度は泊まってみたいが、休日しか歩けない遍路では、なかなか空きがなさそう。
 45分ほど歩いて、寿食堂まで到着。時間はまだ15:45分。足も少し痛いし、ザックを重く感じてきたので、ザックから納経帳など必要なものだけ取り出し、荷物を預け、6番を目指す。宿から2kmの道程だが、疲れのせいか、少し長く感じた。結構きれいな広々した境内。そういえば、歩くのに精一杯で、写真撮ってない。せっかくデジカメ持ってきたのに…。観光目的で無いから、目に焼き付けておこうと、写真は撮らないことにした。

 16:25 6番発。宿へ戻る。

旅館 寿食堂
 同じ道を少し戻り、旅館へ。16:50着。
 旅館の人が金剛杖の先を洗ってくれ、部屋へ案内してくれる。部屋の札を見ると、どうやら今日は1人歩きの3人の相部屋らしい。他の人たちも、荷物を置いて6番さんへ行っているようだ。先にお風呂に入らせてもらうことにする。今日は女性客が多いらしく、男性用のお風呂が小さいお風呂と言うことで、入ってみると、2人入るくらいの湯船のお風呂。入って体を洗ってしばらくすると、3番~4番の途中でお会いしたご夫婦のお遍路さんの旦那さんのほうが入ってきた。同じ宿だったんですね~と、少しお話をする。この方も、お休みだけの区切り打ちで、しかも、今回は12番までで、5日には帰らないといけないとのことだった。
 夕食は、とても豪華で、鴨鍋が出た。とても食べきれないくらい。とても美味しくいただいた。
 相部屋になったお二人も区切り遍路。お一人は愛媛、もうお一人は和歌山から来られた方。お二人とも、ちゃんと旅の写真を撮っておられた。
 この宿、ロード88という四国遍路を題材にした映画のスタッフも宿泊したらしい。前のNHKの朝の連ドラのヒロインの写真や、有名人の写真が飾ってあったり、100回以上遍路廻りをした人が使う錦の納め札や、金、銀の納め札も飾ってあった。食事で隣のテーブルだったお遍路さんは、88ヶ所廻り終えて、1番へお礼参りへ行く宿泊とのこと。さすがに、お顔は日焼けで真っ黒だった。
 食後、コインランドリーで洗濯。相部屋のせいか、することも特に無く、皆、早く就寝。疲れていたためか(それとも、念のため忍ばせて持ってきた耳栓のおかげか)、私も結構熟睡でき、記念すべき遍路1日目が無事終わった。

 1日目 1番~6番 全行程約17km





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Last updated  2006.05.17 23:19:25


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