小役人の人生徒然遍路日記

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マリリンたちのパパ @ ご訪問ありがとうございます こんにちは ご訪問ありがとうございます …
とっていわく @ Re:区切り遍路1回目 1番~19番を終えて(05/17) はじめまして >今回の旅で、何か変…

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2006.05.06
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カテゴリ: 遍路
13番札所 大日寺
 遍路4日目。外の天気はとても良いが、夕方頃からだんだん天気が悪くなってくるとのこと。雨が降る前に、今夜の宿に着きたい。
 朝、6:30発。今朝は昨日の足の痛みがまだ残っていて、調子は良くない。
 大日寺までは約6km。道路脇のお店の人や、バス停でバスを待つおばあさんに挨拶されながら、歩いていく。途中、太陽光発電システムのついた、お遍路さんの休憩所なるものがあった。四国のお遍路さん支援は活発だ。さすがに出発したばかりなので、寄らずに通り過ぎる。
 5km程歩いたところで、早速、足が痛み出すリュックもも異常に重い。

 8:00、13番大日寺着。宿坊のあるお寺のようだが、道路沿いにあるためか、少しこじんまりした印象。山門を入ると、少しカラフルな、あわせた手の形をした祠の中にお地蔵様が立っている「しあわせ地蔵」があった。カラフルさが少し、不自然な感じがした。
 8:30、大日寺発。

14番札所 常楽寺
 田んぼ沿いの道を歩く。田植えの時期。田んぼに水が張られ、景色が美しい。と、思っていると、道路脇の用水路がボチャボチャ騒がしく、見るとウシガエルがたくさん。あまりに多くて少しゾッとしてしまった。

 お金を補給し、出発。鮎喰川を北へ、一宮橋を渡る。橋の上では金剛杖をついてはいけないので(お大師様が宿がなく、橋の下で休んだという伝えがあるからだそうだ)、杖を持って渡る。橋を渡り、宅地を抜けると、常楽寺が見える。
 常楽寺は、少し高台になっている。境内はところどころ岩なのか、木の根なのかよくわからないが張り出していて、歩きづらいが、なかなか赴き深いお寺だ。
 10:00、常楽寺発。

15番札所 国分寺
 常楽寺から国分寺までは10分足らず。国分寺は常楽寺と違い、平地に広い境内のお寺だ。参拝を終えて納経所へ行くと、朱印を書いてくれる方に、「足を痛めたの?がんばって」と声をかけられる。歩みも遅いし、他人から見てもだいぶ痛々しく歩いているんだろうな~と思う。(本当に、「遍路日記」=「足の痛み日記」になっている。)
 10:30 国分寺発。

16番札所 観音寺
 観音寺は、住宅地の真ん中に小さく建っているようなお寺だった。いくら足が痛くても、必ず参拝をしてから休むようにしているので、読経しているときはもう足がしびれまくっているので、読経のペースも自然と早口になってしまう。本堂、大師堂の階段の上り下りもきつい。
 11:30 観音寺発。

17番札所 井戸寺
 観音寺を出ると、お昼時。途中でコンビニへ行って食料等調達。100円ショップお線香も歩き途中で折れまくってしまっているので、ついでに購入。今度のお線香は太いし、丈夫そう。

 コンビニの前で腰を下ろし、おにぎりを食べていると、ズボンをお尻半分で履いている若い兄ちゃんが、私の前に座ってタバコを吸って一服をはじめた。ヤンキー兄ちゃんと、疲れきったお遍路と。。変な取り合わせだなと、自分でも思いながら、食事する。
 ここで、リュックの重さに耐え切れず、重い第一原因と思われるポンチョをコンビニのゴミ箱へさよならした。少しは軽くなったかな。。
 井戸寺への途中、国分寺でお会いした若い男性のお遍路さんとすれ違う。もう井戸寺への参拝を終えて、打ち止め、今から駅へ行って帰るとのことだった。私がコンビニで食事してたとしても、私より彼は3-4km歩いたことになる。彼は、リュックを持たず、山谷袋(遍路用の荷物入れ)に必要最低限のものだけを入れて颯爽と歩いて行った。不要なものは途中で全部自宅へ送り返したとのこと。荷物の軽重もお遍路の秘訣だと実感。
 井戸寺は、今日最後の参拝先。1時間ほどかかってようやく到着。大きくて立派な山門だ。ここへ来て、天気予報通り、怪しい雲がやってきていて、風も強くなってきた。宿まで約14km。しかも良く地図を見ると、1つ、峠を越えなくてはならない。標高としてはそんなに高くないが、その方向の山を見ると、それなりに高い山が待っている。
 山門を出たところの自販機で、「リアルゴールド」で栄養補給。


井戸寺~宿へ(地蔵峠越え)
 井戸寺を出ると、風がだんだん強く吹いてきた。雨が降り出す前に宿に着きたい。宿(もしくは18番)までには徳島市街を抜けるルートと、ほぼ直線距離を行くが峠(地蔵越)を越える2つのルートがある。山を越えるが、少しでも距離の近いルートを歩くことにする。足は痛いが、金剛杖の鈴の音をリズムに一歩一歩歩いていくと、自然と自分のペースがつかめてくる。

 山越えに向かうルートをとり、広い道を少し行くと、薬局発見。明日用のマメ保護用絆創膏を買っておく。この広い道を少し歩いてから、山へ向かう道へ入るのだが、遍路の道標も見つからず、どの道が遍路道なのか見失う。とりあえず、山と、先ほどの広い道の方向を頼りに歩いていくが、遍路道の道標は全く無い。なかなか道を尋ねる人ともすれ違わず、しばらくは自分の勘で歩いていくと、ようやく、子供連れのお母さんと出会い、道を聞く。このまま少し行くと、地蔵越の遍路道に入る。どうやらお大師様には見放されていないようだ。

 地蔵越の登山道へ入る。最近、きれいに再整備された遍路道らしく、道標もしっかりしていて、近所の人たちが散歩にも使えるようになっているようで、とても歩き心地が良い。山道に入って、結構元気になってきた。登りも結構急だが、行けそうだ。だいぶハイペースで、あっという間に峠を越えた。

 山道を抜けてから宿まで約10km。舗装道路に戻ってまたつらくなってくる。道路のわずかな傾斜さえ足にこたえる。幸いにも、天気は持ってくれている。宿まで、降らずにいてくれそうだ。ポンチョは午前中。軽量のため捨ててしまったので、念のため、400円の軽くて薄い雨具を買っておく。傘もあるし、これで十分だ。
 17:10 宿着。

宿:ビジネス富士旅館
 運よく雨に降られず、ようやくのことで到着した宿は、普通の家のような外観。2階が宿泊用の部屋になっていて、1階は宿のおばさんが住んでいるようだ。宿泊客は私ひとり。お風呂で洗濯をして、脱水だけしてもらう。
 素泊まりなので、近くのスーパーで買ったお弁当を食べる。だんだん風が強くなってきて、寝る頃には強い雨が降ってきた。今日は雨にあわずに済んだが、明日は大丈夫だろうか。
 足のマメ。初日に出来たマメは、もう治りかけているが、新たにまた何個か出来ている。また応急処置。これが日課になっている。
 明日で最終日だ!…外の豪雨の音を聞きながら、就寝。

4日目 全行程約30km





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Last updated  2006.05.17 19:31:14


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