小役人の人生徒然遍路日記

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とっていわく @ Re:区切り遍路1回目 1番~19番を終えて(05/17) はじめまして >今回の旅で、何か変…

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2007.05.01
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カテゴリ: 遍路
2007年4月30日(書くのをさぼっていたら、1月前以上の遡り投稿はできないらしい・・・)

 2日目。
 今日もいい天気だ。昨年は遍路から帰ってから、腕の皮が剥けてしまったので、今回は日焼け止めを塗って(職場へのカモフラージュの意味もあるが・・・)の出発。
 7:20の始発ロープウェーで太龍寺へ向かう。やはり、歩き遍路はこのロープウェーは無縁らしく、真っ白な白衣のお遍路さんが多い。途中の山頂の日本狼の銅像はやっぱり無駄だと思う。。

 捨身ヶ嶽
 意気揚々とロープウェーを降り、今日は一般の遍路道より遠回りとなるが、弘法大師空海が修行したと云う捨身ヶ嶽経由で22番平等寺を目指す。
 捨身ヶ嶽経由の途中、「ここからはお大師様が修行した場所なので、南無大師遍照金剛と唱えながら登りましょう」とのことを書いた石版がある。NHKの某番組では、先達が「♪な~むだ~いしへんじょ~こんご~♪」なんて歌いながら登っていたが、そこまでの勇気はないので、口でぶつぶつ唱えながら登る。道の脇には四国88箇所のそれぞれのご本尊の石像が設置されていて、まさしく空海ワールドだった。きつい登りだったが、10分程で捨身ヶ嶽の空海像に到着。ちょうど海(紀伊水道)に向かって空海が座って諸行しているお姿になっていて、山側からは像の後姿しか見えない。せっかく来たのに後姿だけとは・・・との思い止まず、立ち入り禁止(の意と思われる)ロープをまたいで、所々四つんばいになりつつ(結構危険!真似しないでね)、空海像の前面へ行き、天気のいい青空の下、像のお顔を拝見。
 8:00捨身ヶ嶽発
大師像

22番札所 平等寺
 8:00捨身ヶ嶽出発。ここから下山路は少し不安があった。一般にお遍路さんが頻繁に使う道ではなく、太龍時の職員さんに聞いても「今はどうなっているかわかりません」という道。ありがたいことに、それでも道しるべは、忘れた頃に登場してくれる。1箇所、間違えた道を行きそうになったが、進んでいるうちに何ともいえない不安感に襲われ、待てよ、と引き返し、道しるべを見つけるなどし、進んでいった。さすがに今はどうなっているかわからないとお寺でも言われたとおり、突然道がなくなって、脇についていたロープを頼りに下ってまた山道に出るなど、お遍路としてはハラハラドキドキの道だったが、やはり、不安になってくると遍路の道標や印が発見でき、何とか麓の国道へ下山することができた。

 峠越えし、里に出てくる。農作業をしている人に声をかけられ、「東京から来ました」と答えると、「今日は東京から来た人が多い」とのこと。昨日もお婆ちゃんに声をかけられ、同じことを言っていたっけ。やはり、ゴールデンウィークの長期休暇で、私みたいに都会からお遍路に来ている人は多いらしい。
 11:25平等寺着。小さい町中埋もれた感じのお寺だったが、山門の仁王像の朱色は剥げている所はあるが鮮やかだった。平等寺脇の売店(?)で昼食をと思ったが、中が暗くて入る気になれない(その日は閉店だったらしい)。半ば昼食はあきらめて今日の宿の由岐の町を目指す。
 11:55平等寺発

民宿「ゆき荘」へ
 平等寺から宿へは約11.5Km。山の国道沿いを歩いて23番薬王寺へダイレクトに行く道もあるが、今回は「早く海岸を歩きたい」と思い、少し遠回りだが、敢えて海岸沿いの遍路道をとった。幹線国道を歩くのはやはり怖い。特に、今回の遍路初のトンネル歩き!歩道はあっても狭く、その脇を車がどんどん通っていく。車が通らないとすごく静かだが、車が通ると音が響いてとてもうるさい。できるだけ壁側にひっついて歩く。
トンネル
 途中、今回で3回目の遍路という方に道の脇の休憩所でお会いする。この方も、太龍寺の下りから平等寺からここまで、昼食を調達するところがなかったとのこと。お腹空いてるでしょと、キャンディーを2ついただき、とっても美味しかった(ただし、カロリーオフの飴だった。こういうときは、カロリーあったほうがいいのにと、いただいた感謝とともに、ふと思ってしまった)。この人は今日は薬王寺まで行くとのこと。これから(13:00)の時間で薬王寺までというのはよほど健脚だなと思ったら、どんどん引き離されて行ってしまわれた。
 国道から離れ、由岐の町へ進路をとる。海岸へ向かうはずだが、山の車道を行くといった感じ。道はくねくね曲がりくねり、人目につきづらいのもあってか、ここら辺は不法投棄が多いらしい。谷へゴミを捨てられないためのネットがはってあったり、警察や自治会の看板など、物々しい。「世界遺産に!」なんて言ってもいる遍路道。こんな投棄はなくなってほしいですね(とか言いつつ、今回の遍路でパンの袋1枚、飛ばしてどこかに行ってしまった。これも立派な環境汚染。ごめんなさい)。
途中、山の上なのに、「カニに注意」の看板発見!なんだこれは~!!と思いながら、説明書きを見ると、アカテガニというカニが、産卵のために山から海へ集団で出てくるらしい。こんな山道まで登ってくるカニがいるなんて、生き物ってすごい(自分も四国一周なんてしようと試みてるから、カニのこと言えませんね)。
カニ注意
 山の車道を下り、由岐の町へ。小さい港町だ。15:30。まだ宿に入るのは早いかな。港の端っこに、休憩用のちょっとした公園があったので、ここで時間をつぶす。公園の史跡案内によると、鳥羽・伏見の戦いの中、幕府の軍艦と薩摩の軍艦がこの港の沖で戦って、薩摩の軍艦が座礁したところ、この港に薩摩藩の乗組員が上陸したとのことだった。
 海を見ながら時間をつぶし、今晩の宿、民宿「ゆき荘」へ。今夜のの宿泊は私1人とのこと。この民宿の部屋やお風呂は港の海が一望出来、とてもよかった。海岸線のルートに来た甲斐があった。
由岐港


 2日目 わじき~22番平等寺~由岐 行程約19.5Km





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Last updated  2007.09.29 12:54:19


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