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皆様こんにちは。
先日、ばあちゃんや部活のお母さん方と子育て談義をしていて、「子育てで一番難しいのは中学時代」というところで意見が一致しました。
子供が、小学校高学年、中学校入学を機にパートなどで働き始めるお母さん方、多いと思います。
私もその一人ですが、だからといって子供のことをほったらかしにはしていません。
・・・というか、できません。
小学生までは、まだまだ親の言うことを聞く年齢です。男子であっても、体格的にはまだ親のほうが有利なので、子供が反発したり、悪いことをしても、結構力づくで何とか叱ることができます。
しかし、自我が芽生え、体格も大きく成長する中学生時代は一筋縄ではいきません。
私も子供を育てているので、日々、最前線ですが、
今の高校入試は、ゆとり教育時代の内申書重視と、ゆとりが終わった時代(15年前から継続中)の両方が求められています。つまり、品行方正で、勉強ができる、優等生が優遇されるわけです。
・・・ところが、自立心が出てくる小学校高学年から2回目の反抗期が始まります。
つまり、親に甘えたい気持ちと、自分でやりたい気持ちの間を揺れ動きながら、大人の階段を昇っていくのです。
・親の言うことを聞かない。
・親と口をきかない。
・やたらと反抗的な態度を取る(親や大人をバカにしたりとか)
・・・などというのはその発露であって、子供の親に対する「甘え」(悪い意味ではないです。受け止めてくれる親や家庭という存在があるからこそできるのです)だと思うのです。
態度は偉そうでも、中学生は子供です。学校で、部活で、友達関係で、嫌なことがあった時、イライラした時、うまく言葉にできなくて、荒れることもあるでしょう。戸をしめる音や、ドスドス歩く足音などで子供の様子がわかります。
うちは、何かあると、私につっかかってきてました。
帰宅すると、ダイニングで声をかけてお茶したり、おやつ食べる?などというのがいつものパターンなのに、私は何もしてないのに、いきなり酷い言われよう、最悪な態度。を取られていました。
・・・こちらも心当たりがないので、つっかかってくる子供相手に本気で腹をたてていましたが、
ある時「・・・ん?」と思って、聞いてみたら、案の定「学校でこんな嫌なことがあって・・・」などとストレスのはけ口がその言動に出ていることがわかりました。
それからは、「八つ当たりだから」って一言言ってくれたらいいからね。
・・・と伝えて、八つ当たられてます(笑)。
八つ当たりでも文句でも、不満でも、言ってくれるならいいんです。
問題は、「子供が口をきかない」「反抗的」だからと、親も対抗して、口をきかないとか、無視するとか、そういう人、いませんか?
言わなきゃわかんないんですが、うまく言えない子供は、声をかけてくれるそのきっかけを待っているんですよ。
思春期の子供たちは、そうやって、大人と子供の間を行き来しながら、成長していきます。
その時、自分の悩みに大人がきちんと自分と向き合ってくれることがあれば、その対応を見て子供たちは社会や、親に対して信頼感をはぐくんでいくのではないでしょうか。
ところが、先に述べたように、いまの受験事情はとても厳しいものがあります。
中1.2年生の時に悪ぶってみたり、部活だけに邁進していた子が、周囲の大人や、先輩、友人との出会いなど、人と出会う中で、自分の周りのいろんなことに気づくことは少なくありません。
そこで自分の間違いに気づき、そこから逆転しようと頑張ったところで、今の評定制度では、その軌道修正は不可能に限りなく近い。
簡単に言えば、 入学時から学校の先生にとって「いい子」だけが、進路を選べるという不公平があります。
もちろん、先生方は〔そんなことはありません」と否定するでしょうが、先生だって人間です。
自分の言うことを素直に聞き、よく手伝ってくれる子にいい評定をつけたくなるのは、当たり前なのではないでしょうか。
中学の内申は、テストの点数はもちろん、挙手の回数、授業態度、提出物などすべてにおいて先生がカウントをとっています。(うちの学校だけかもしれませんが)
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例えば、あなたが先生だったとして、
ある生徒が、授業中にあなたが書いた板書の漢字ミスを指摘しました。挙手をして、起立し、「先生、その漢字違います」と。
それも1回だけでなく、数回あったとしましょう。
授業中です。生徒全員にあなたのミスが知れ渡ります。
その生徒にあなたはどういう感情を持ちますか?
私だったら「おぉ、間違えとった、ごめん。」と言いながらなおし、その生徒は授業に集中していたから間違いに気づいたのだとしてその生徒をプラス評価をします。
しかし、プライドの高い先生だったら「恥をかかされた」とか「馬鹿にされた」と思って、マイナス評価
にするかもしれません。
内申重視だから、広島の中3男子自殺事件のように、教師のミスで万引きをしてない生徒が万引きをしたことになって、志望校に行けないとかあるわけです。
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教師という、一人の感情のある、ミスもする人間に、内申を盾に我が子の人生を握られる。
結局、先生の見ている前でだけやったふりをする 「なんちゃっていい子」が得をしています。
某NHKの貧困女子高生も、生徒会長に立候補したものの、生徒会をさぼってイベントに出かけている。
自分の思い通りに行かないと、生徒会長の権力をかさに自分の要求押し通す。・・・なんて告発がネットで同級生や同じ学校と思しき生徒らから上がっている事実を、大人は正面から受け止めなければなりません。
地味でも、真面目に頑張っている生徒が報われない。先生も表面しか見ていない。
内申書では役職や肩書など、見えるものだけが評価される。
委員でも、役員でも、選ばれないほうが多数派のはずです。
この現状では 普通の子はとても未来に希望なんて持てません。
人生はチャンスも含めて一発勝負の要素が強いものですが、逆に、地道な努力で、自分の頑張り次第で、リベンジも、修正もできますし、それは死ぬまで同じです。
大人になっても、自分の思い通りいくことのほうが少ないですし、思い通りにいかない現実の中で、頑張ったり、努力したりすることのほうが多いと思います。
頑張るものが報われる世の中になってほしいし、そういう世の中であれば、「誰も見ていないから」と悪さをする人間も少なくなる。
自分の良心で、自分を律することができるのではないでしょうか。
無欲な分、子供は時におそろしいほど核心をついてきます。
だからこそ、子供をきちんと育てるためには、大人が襟を正さなくてはならない。
親である自分の一挙手一頭足を、毎日 子供はつぶさに見、評価しています。
学校で集団生活を学び、善悪の判断ができつつある思春期こそ、
どう生きるべきか。といった哲学的な見地も含めて人間性を育てる時期の「要」なのです。
私達が子供を産んですぐ、「叱らない子育て」というのが流行りました。
子供を叱らずとも目を見て優しく言い聞かせればわかる。というもので、極力叱らないようにするものです。でも、そんなのは詭弁です。
お店で鬼ごっこしたり、自分のことだけ主張したり、人の気持ちがわからない、周りに迷惑をかける子供が増えているのがその証左ではありませんか?
親は子供が他人に危害を及ぼしたり、自分の命を危険にさらすようなことをした時、
公共の場で騒いだり、やってはいけないことをした時は、親として、すぐにガツンと叱ることが必要です。
親は、子供が生まれたときから保護する存在ですから、子供にとって親は「保護してくれて当たり前」という甘える存在です。
それだけだと、子供は自分に都合が悪くなったら親に頼るようになります。
親が尻ぬぐいをしていたら、子供はいつまでたっても自分の言うこと、することに責任が持てません。
結果、指示待ちの依存心の強い人間になります。
いつも誰かに寄りかかり、指示されたことしかできず、失敗は人のせい。という自己中心的な人間に育つ危険をはらんでいます。
そんな人間が大人として社会でやっていけるでしょうか?
毎日、親も子供も社会(外)で戦っています。家には疲れて帰ってきます。
唯一、気を許せる家でも、親の前で聞き分けの良い子を演じなければならないとしたら、子供の心にかかる負担はどれほどになるでしょう?
親が話を聞いてくれなければどうでしょう?
ガツンと叱っても、その中に愛情があれば子供はそれをちゃんと見抜きます。
逆に、親がしんどい時、つらい時、幼くても子供はそれをちゃんとわかり、労わってくれます。
だから、親が忙しそうだと、それは子供に伝わり、子供なりに親に気を使っています。
自分に何かあっても、心配させまい、親の手を煩わせまい。と言わなくなります。
じゃあ、その子供の我慢はどうなるのでしょう?。
気づかないのを言い訳に子供にずっと我慢させたままですか?。あなたが子供だったらできますか?
子供が親に言うときは、「自分では、もうどうしようもない」という状況なのです。
一歩間違えば、被害者や加害者になってしまうかもしれない。
そんな大事な思春期を、仕事を言い訳にしてほったらかしにはできない。
育児は1人1回きり。その時を過ぎてしまえばもう戻れない。
子供に胸を張れる大人になりましょう。
子供と真正面から向き合う親になりましょう。
今も昔も、「優しさ」「誠実」「勇気」などの人徳の基準は変わりません。
子供が弱っていたら、
「家族だからこそ、だらしなくても、弱みを見せてもいいんだよ。」
と子供に伝えてあげてください。
子供がほしいのは、問題に対する答えではなくて、
自分の気持ちを受け止めてくれる、信頼できる人生の先輩ではないでしょうか。
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