足湯でよもやま話(笑)

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『昆布茶と塩麹』

『昆布茶と塩麹』

2025.08.20
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カテゴリ: つれづれ日記
皆様こんにちは。
もの知らず管理人の気まぐれブログにようこそ。

実体験も交えて、今の日本の医療について思うところがあったので
今日のテーマに絡めて見ようと思います。


厚労省は今年8月(今月)から
「高額療養費」の自己負担限度額の上限を徐々に引き上げる。

原因は「高齢化や高額薬剤の普及によるコスト増大」だそうだ。
厚労省の試算によれば
「加入者1人当たり、1,100円~5,000円程度の負担が軽減される」らしい。

実際に全国保険医団体連合による調査では、
今回の改革による医療費削減の5330億円のうち、

約4割のカットである。
受診抑制とは、要するに「お財布と相談して、治療することを諦める」ということだ。

私事で恐縮だが、2021年、家族の肺がんステージ4で処方された、
分子標的薬の「タグ某」という薬は、明細を見ると3ヶ月で20万円ほどの高額な薬だが、
家人はこの薬を飲むと、
心臓が苦しくなる、酷いめまいに襲われる、嘔吐などの副作用があった。
(それらは、薬の説明書きにも記載があった。)

家人は「飲みたくない」「別の薬に変えてほしい」と、
再三、受診のたびに医師に訴えたが
医師は「この薬が一番いいと思いますがねえ」と、薬を変えなかった。

結局、家族は飲むと体調が悪くなる抗がん剤を飲まない選択をし、
私も病院に付き添うたびに薬の副作用を訴えたが

それでも毎回「薬の在庫があるから。」と、医師に伝え、
「タグ某」の処方を止めてもらっていた。
しかし、私が付き添う前は、
医師にはっきりものが言えない家人は、言われるがまま処方されっぱなしで、
結局、8ヶ月分の抗がん剤が今も家に残っている。

皮肉を言うようだが、
医師が検査結果の数値を見て、薬を出せば病気が治る。というのなら
これだけ病院と薬が溢れている日本なんだから、
病人はすごく少なくなっているのでは?


家人は最初「余命6ヶ月」と医師から告げられた。
まあ、転移がある末期がんならそういうものなんだろう。

しかし、抗がん剤を飲まない選択をした家族は、
最初頃こそ、放射線治療と抗がん剤で、骨と皮にまで痩せて、
食欲が落ちたにもかかわらず、
少しずつ好きなもの(御餅、野菜、果物)を食べ
以降、普段の食養生で体重も60kg台まで戻り、
その後4年も生きることができた。

今回は、1ヶ月ほどで急に肺がんの転移が増大し、
骨転移も、肺の中の転移も複数あったものの、
1-2時間おきに血圧が10~20ずつ下がっていったので
たぶん心臓が限界だったのだろうと思われる。

意識がなくなり、呼吸がだんだん浅くなり、不規則になり、
心臓と体が徐々にその役割を終えるところを見たら、
直接の死因は肺がんじゃないな。と思ったけど、
死亡診断書の死因は「肺がん」だった。

家人はステージ4の 4年の間に 脳卒中を2回発症して、
手足に麻痺が残ったり、高次脳機能障害(認知障害)があったけど、
「家に帰りたい。」と、リハビリを頑張っていた。
しかし、だんだんリハビリ中に「心臓がしんどい」「苦しい」と訴え、
(運動したら心臓に負担がかかるから)
食欲が落ちたと思ったら、癌の痛みが出だし、
起き上がれなくなることが増え、寝たきりになり、
要介護度が2⇒5になり、そうなると足が動かなくなり・・・で最期を迎えた。

「喋ることは頭と喉と肺を使う全身運動。」
「歩くことは体に血液を循環させるのに必要なこと。」
とリハビリの人やDrが言っていたことが、今も心に残っている。

私の記憶に残る中で、初めて人の最期を看取ったと思うが
いい勉強をさせていただいた。
------------------------

・・・話が横道にそれましたが、

受診抑制というのは、言葉のままだと「受診させないようにすること」という意味です。
お金がなければ、病気になっても
「治療を諦めさせること」
「治療を受けさせない」ようにすること。ととれるのだが・・・?

家人の介護をする中で知ったのだが、
病院に行くという行為は、「前向きに治療する。」という意思表示であり、
そこに「病気や老化と向き合いながら、穏やかに最期を迎える」というのは
今の日本の医療には存在しないようである。
つまり、
治療するか、しないかの二択しかないのだ。

今の自分の体の状態(病気の進行具合、現状把握)を知りたいと病院にかかれば
それは即ち「治療する(病気と闘う)」という意思表示となる。
と病院のソ―シャルワーカーに言われた。
・・・ということは、どんなにつらくても、身体に負担がかかっても、
色んな検査に耐え、入院に耐え、薬の副作用に耐えなくてはならない。
(意思が強い人なら、定期的な通院を予約取り消しをして、やめる選択ができると思う。
だけど、医師に面と向かって 自分の意見を伝えられる人がどれくらいいるだろうか?
自分ではもうこの病院に、医師に会うことはないと思っていても
もしかしたら、救急搬送でお世話になるかもしれないし、
その時、自分の命と健康をその医師が握ることになるかもしれないからである)

話しが前後するが、

家人の心臓の手術を、どうとらえたらいいか迷ったので
正直に脳外科の主治医に相談してみたところ​

手術するというのは、いくら日本の医療が進んでるとはいえ
そこら辺を30分~1時間全力疾走するくらいの負担が心臓にかかります。
高齢者全員にその体力や、術後、治したい!という気力があるとは考えにくい。
しかも、たった3日の入院生活でも、高齢者は認知障害が出始めることがあります。
入院中はベッドの上で過ごすことが増えるので、足腰がすごい勢いで弱り始めるのです。
手術前は歩けていた人が、
術後は足の筋肉が衰え、歩けなくなることも有ります。
余命も本当にのびるかどうかわかりません。
そういったリスクとQOL(生活の質)をどうとらえるかです。」
と言われ、考えてしまった。
これを教えてくれた脳外科のI先生には本当に感謝している。



・・・で、最初の高額療養費の話に戻る。
この問題は、単に「カネがないなら治療は受けるな」という点だけではない。

高額療養費の自己負担限度額の引き上げは、
昨年11月の「全世代型社会保障構築会議」でいきなり取り上げられ、
国会の審議を経ずに決定してしまった事である。
​↑これは本当に民主主義なのか? 国会議員は本当に民意の代表なのか?​


ウクライナへの支援もそうだが、
政府与党は国会での審議をしないで政策を決めることが多い。
「閣議決定」 というものだ。

「閣議決定」は、
国会で審議するテーマを決めるものであって、政策
決定ではない。
そこから国会(衆議院・参議院)で審議され、採決されるのが通常の流れである。

今回の高額療養費の負担増は
「国民の権利を制限し、又は義務を課すものでないから、
国会で審議する必要はない」

と主張しているが、果たしてそうか?

病気のせいで、満足な収入を得られない人が
「お金がないから」と治療を諦めざるを得ないことは、
日本国憲法第25条の生存権の侵害になるのではないだろうか?

日本の国会議員の給与は世界一高い。
歳費は年収1,552万円、
議会雑費で日額¥6,000
調査研究広報滞在費として月100万円、
年2回の議員ボーナス、
文書通信費などの非課税手当、
無料で新幹線のグリーン車や飛行機に乗れる特典もつく。
相続税はタダだし
払わないのに議員年金までもらえる。
(参考)​​ ​国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律(昭和二十二年法律第八十号)




生活のやりくりに頭を痛めている庶民の苦労がわかるとは思えない。

国民の負担を増やす前に
まずは議員自ら、身を切る改革をしてもらいたいものである。
日本の年間予算は100兆円。
アメリカに80兆も投資する金があるなら
能登も熊本も復興できるでしょ。


少なくとも、政府与党と中央官僚は
「失われた40年」
「粉飾決算のアベノミクス」の責任を取って
給与半分を国庫へ返納して、
今までと同じ期間、年収半分で生活してみてもらいたい。

粉飾決算なんて、
民間企業がやったら信用失墜で直ちに倒産ものだぜ?​





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Last updated  2025.08.21 20:06:33
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