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特別背任容疑、IC機器会社元社長ら逮捕 IC機器メーカーの元社長らが、借金の担保におよそ2億円の小切手を勝手に振り出し会社に損害を与えたとして逮捕されました。 商法の特別背任の疑いで逮捕されたのは、日本LSIカードの元社長、笹尾明孝容疑者(53)と元社長室長の佐々木尊容疑者(40)です。 調べによりますと、2人は去年4月、1億6000万円の借金の担保として、会社の小切手およそ2億円分を金融ブローカーに差し入れ、会社に損害を与えた疑いが持たれています。 日本LSIカードは、IC機器の開発などを手掛け、大証2部に上場していましたが、2000年をピークに業績が悪化。おととし10月に会社を乗っ取る形で社長に就任した笹尾容疑者は、発行した社債15億円を突然無効にするなどしていました。 大阪府警は、こうした不自然な経営についても追及する方針です。(04日22:23) (クリックでジャンプします。)この日本エルエスアイカードは関西でそれほど知名度の無い会社ではない。かつて関西のベンチャー事業者にとって、希望の星のような意味合いがこの会社にはあったような気がする。逮捕された笹尾明孝容疑者は、数年前に同社を乗っ取りしたのだという。この会社は、創業社長の大木信二氏が有名人で、この方の持ち味が全面に出た会社としてユニークであった。大木社長は、すでに他界。以後、この会社の凋落ぶりは悲惨なものがある。島屋ビジネス・インキュベータという「箱」がある。財団法人大阪市都市型産業振興センターなどの外郭で、筋のいいと産学連携で白羽の矢が立ったほどの旬のベンチャー事業者を特待する入居施設なのだ。このような施設は、全国に準備されているのでイメージ頂けるものと思う。かつて、大木信二氏なども、この施設から巣立った。私が常々「官製ベンチャーブーム」と、やや揶揄混じりの非難めいた口吻であげつらうその一方で、一歩前に歩みをすすめて胸を張って馬子にも衣装の官製ベンチャー事業者としてスポットライトを浴びていた。そんなイメージで理解してもらって間違いない。実は、98年以前に大木信二氏の姿は大阪府下のさまざまなニュービジネス振興、ベンチャーイベントの会場のそこかしこに登場している。これは、本当にそうだった。なぜなら彼自身日頃から豪語していたが、それらの催事会場には皆勤していたという。わたしが目撃した大木信二社長の姿は、いつも講演会場の最前列でチロリアンハットを脱ぎもせず座して、講演者の話題の進行に沿っては大きくうなづきながら、時折拍手を投じながら悠揚迫らず堂々とした挙措であった。或いはそのように演じられていた。二三度、小さな勉強会で大木信二社長が講演されたり、質疑応答させていただいたりしたのであるが、その際には会の席上に通産省産業政策局の現役課長の姿がみえたりなどして、豪勢なものだったと記憶する。酒宴の席でも、隣席にあたり親しく質問をする機会を得た。私が大木信二社長にぶつけた質問とは、実に不躾な内容だった。この件は、以前にもあのメルマガ「かならず小は大に勝つ」などでもご披露した。この日記でも取り上げた記憶がある。パソコン通信のニフティサーブでは「特許フォーラム」というものがあり、その主催者である富田徹男氏は、元特許庁審判部主席審判官、埼玉大学講師にして、現役の弁理士である。その富田先生が、同じく同僚の豊田正雄氏と共著でだされた「ベンチャービジネスと特許戦略」という名著がある。同書の第二章35ページに「別冊宝島」207号の話題に割かれている。実は、この別冊宝島207号に登場する人物。ほかならぬ大木信二社長である。------------------大企業は自分のところでは新しい技術開発をせず、中小企業が新しい技術を開発すると、そこに対して大企業から共同開発や販売契約などの提案を持ち込み、中小企業が技術的な内容を全て相手に教えると、大企業は自社の関連会社などにその製品を作らせて、最初の中小企業が切り捨てられてというものである。 「ベンチャービジネスと特許戦略」ダイヤモンド社---------------------------------------------------------------------まさしく、大企業からの露骨な知財簒奪の圧力に屈することなく、撥ね返すつわものとして「別冊宝島」207号で実名入りの奮戦記に描かれた当の社長こそ大木信二氏だったのである。これは、特許庁のエースだった富田、豊田両氏にもよほど感銘を巻き起こしたものと伺えた。知人の岡崎塾長が、富田先生(特許フォーラムシスオペ)の助言者であった経緯もあり「ベンチャービジネスと特許戦略」は、繰り返し熟読し永く銘記している。現在絶版となったことは、誠に残念である。ちなみに、「別冊宝島」207号ではさすがに日本エルエスアイカードに向けて海賊行為を仕掛けた大企業の実名は開示されていない。話を戻す。その酒宴の席で、わたしは大木信二社長に「別冊宝島」の件を切り出した。一瞬動揺された大木社長だったが、よくぞあの図書に眼を通してくれていたな、とばかりにリップサービスをいただけた。「オムロンや」と、ひとこと。ほかならぬあの美談ばらまきで知られるNHK番組「プロジェクトX」第58回の主人公企業こそが、日本エルエスアイカードへの海賊行為未遂犯だったとは。油断も隙もあったものではない。↓以下の画像をクリックすると、2004年2月からの連載を再読いただけます。 シャルドネ☆
2006年02月08日
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2018年03月01日
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いまどき「赤頭巾ちゃん気をつけて」などと言われても困惑するばかりだろう。かつて、芥川賞作家庄司薫作品にそんなタイトルの本があった。映画化もされた。 作家、庄司薫とは本名福田章ニといいあの三省堂専務の息子。当時全国有数の進学校だった日比谷高校から、東大へ進む。そんな青春期を描いた小説は、芥川賞を受賞し映画化にもなる。映画化で、小説の主人公を演じたのは岡田裕介。昨今、俳優だなどと思っている人はいなくて、あの「極道の妻たち」などの映画で有名な東映の代表取締役、岡田裕介その人である。 おかしなもので、競演した森和代という女優まで記憶している人はいないと思うがにわかに注目されてきた。 女優、森和代。 ほかならぬ17歳の赤頭巾ちゃんをごちそうさましちまった森本レオ氏の奥さまだ。今は昔、演技指導などといいながら狼になって石原真理絵を食べた人ですなどと暴露された森本レオは、そういえば先年も水沢アキという女優に告発されて話題になったが、それも法的には時効とはいえ強姦だったとの水沢アキ側の主張だった。業界の人間が職権をよきことにして、女に手をだすのはどこの世界でも「品物に手をつける」と忌み嫌われるものだが、芸能界では結構ポピュラーなものらしい。しかし、いくら虚飾の芸能界でも家族はいたたまれないだろう。 往年の女優森和代は、狼だ、狼だといわれっぱなしの還暦過ぎた亭主をどんな思いで眺めているのだろうか。
2006年12月19日
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2025年06月28日
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