大相撲夏場所は一昨日の日曜日に千秋楽を迎え、横綱でも、大関でも、関脇でも、小結でもない前頭(まえがしら)の旭天鵬(きょくてんほう)が初優勝を遂げました。前頭の優勝は久しぶりのことです。

この夏場所は、横綱白鵬が初日に業師の安美錦に敗れるという波乱の幕開けでしたが、まぁ初日ということもあり、横綱に一つ負けがついて、他の力士にとってはちょうど良いハンデかなぁ~という程度に思っていました。
ところが、先場所までは圧倒的な強さを誇っていた横綱白鵬ですが、中盤戦に3連敗を喫し、10日目までで6勝4敗という思いもかけない悪い成績で、優勝争いが俄然、面白くなりました。その時点では大関の稀勢の里が優位でしたが、この大関も終盤に負けが込んで、結局11勝4敗に終わってしまいました。
優勝争いは、12勝3敗の成績を上げた前頭4枚目の栃煌山と、同じく12勝3敗の前頭7枚目の旭天鵬が優勝決定戦を争うという展開となりました。この優勝決定戦に6人もいる大関陣がひとりも絡めなかったのは、寂しい限りです。
さて、旭天鵬ですが、モンゴル出身の力士で、朝青龍や白鵬よりもずっと前に日本に来て相撲を始めた人で、すでに引退した旭鷲山(きょくしゅうざん)らとともにモンゴルの先駆けとなった人です。
なお、旭天鵬は日本の女性(先場所定年となった元大島親方の娘)と結婚しており、日本国籍を持っています。旭天鵬は、親方になって弟子を指導したいと思ったそうで、親方になるには日本国籍が必要とのことで、日本国籍を取得したそうです。
なぜ、親方になるには日本国籍が必要なのか、良く分かりませんが、ちなみに親方になるためには三役在位1場所以上、幕内在位通算20場所以上、十両(以上)在位通算30場所以上のいずれかを満たす必要があります。
つまり、三役というのは関脇・小結のことで、この地位に一度でもなれば、また三役になれなくても、前頭で通算20場所(大相撲は年6場所あるので3年ちょっと)、十両で30場所(同じく5年)で、親方になれます。つまり、横綱・大関になれなくても親方にはなれるということになっています。
ちなみに旭天鵬は、かつて関脇になったことがありますので、親方になる資格は持っています。旭天鵬のように苦労して結果を出した人が親方になって、弟子たちを指導するようになれば、きっと良い相撲取りが生まれることでしょう。
なお、旭天鵬は、40歳まで現役でいたいと希望しているそうですが、そうなるように頑張ってほしいと思います。
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